UFC Fight Night: Silva vs. Bisping

UFC Fight Night 84: シウバ vs. ビスピン

2016年2月27日、イギリス・ロンドンのO2アリーナにて開催されたUFC Fight Night 84は、アンデウソン・シウバとマイケル・ビスピンのミドル級対決をメインイベントに据えた、盛り上がりを見せた大会でした。この大会は、多くの注目を集め、特にシウバ選手の試合への期待は非常に高かったと言えるでしょう。

大会概要

今大会の目玉は、何と言っても元ミドル級王者アンデウソン・シウバと、当時ランキング上位に位置していたマイケル・ビスピンの対戦でした。シウバ選手は長年に渡りUFCを代表するファイターとして活躍し、その実績と人気は絶大でした。一方ビスピン選手も、実力と人気を兼ね備えた強豪として知られており、このカードはファンにとってまさに夢の対戦と言えるものでした。

さらに、この大会ではティボー・グティとジャージス・ダンホという2人の期待の若手選手がUFCデビューを果たしました。グティ選手はキャリア11戦全勝、ダンホ選手は7戦無敗という輝かしい戦績を引っさげ、世界最高峰の舞台に挑みました。彼らの活躍は、今後のUFCシーンを彩る上で大きな期待が寄せられていました。

試合結果

大会は、プレリミナリーカードとメインカードの2部構成で行われました。プレリミナリーカードでは、ライト級、ヘビー級、ミドル級、フェザー級の試合が計8試合行われ、各選手が激しい戦いを繰り広げました。テーム・パッカレン選手による鮮やかな一本勝ちや、スコット・アスカム選手のKO勝ちなど、見どころ満載の試合が続きました。

メインカードでは、バンタム級、ウェルター級、そしてミドル級の試合が計5試合行われました。メインイベントであるシウバ対ビスピンの試合は、5ラウンドに及ぶ激闘となりました。両選手は互いに一歩も譲らず、最後まで手に汗握る展開が続きました。最終的に、判定の結果、ビスピン選手が勝利を収めました。この試合は、ファイト・オブ・ザ・ナイトに選出され、両選手に賞金が授与されました。

プレリミナリーカード

第1試合：デビッド・テイマー ○ vs × マルティン・スヴェンソン (2R 1:26 TKO)
第2試合：テーム・パッカレン ○ vs × ティボー・グティ (1R 0:24 リアネイキドチョーク)
第3試合：ダニエル・オミエランチク ○ vs × ジャージス・ダンホ (3R 1:31 負傷判定2-0)
第4試合：ルスタム・ハビロフ ○ vs × ノーマン・パーク (3R終了 判定3-0)
第5試合：クシシュトフ・ヨトコ ○ vs × ブラッドリー・スコット (3R終了 判定3-0)
第6試合：アーノルド・アレン ○ vs × ヤオツィン・メザ (3R終了 判定3-0)
第7試合：スコット・アスカム ○ vs × クリス・デンプシー (1R 4:45 TKO)
第8試合：デイヴィッド・グラント ○ vs × マルロン・ヴェラ (3R終了 判定3-0)
第9試合：マクワン・アミルカーニ ○ vs × マイク・ウィルキンソン (3R終了 判定3-0)

メインカード

第10試合：ブラッド・ピケット ○ vs × フランシスコ・リベラ (3R終了 判定2-1)
第11試合：トム・ブリーズ ○ vs × 中村K太郎 (3R終了 判定3-0)
第12試合：ゲガール・ムサシ ○ vs × ターレス・レイチ (3R終了 判定3-0)
第13試合：マイケル・ビスピン ○ vs × アンデウソン・シウバ (5R終了 判定3-0)

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：マイケル・ビスピン vs. アンデウソン・シウバ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト：スコット・アスカム、テーム・パッカレン

受賞者には5万ドルのボーナスが授与されました。

カード変更

出場選手の負傷などにより、いくつかのカード変更がありました。

ウカシュ・サイェフスキ → ティボー・グティ
エンリー・ブリオネス → フランシスコ・リベラ
ゲガール・ムサシ → アンデウソン・シウバ
* ジミ・マヌワ vs. ニキータ・クリーロフ → マヌワの負傷により中止

UFC Fight Night 84は、多くの記憶に残る試合と、今後のUFCシーンを担う若手選手の台頭を印象づけた大会となりました。

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