US (坂本龍一のアルバム)

坂本龍一のベスト・アルバム『US』

『US』は、2002年10月23日にリリースされた坂本龍一のベスト・アルバム。その中には坂本が手がけたオリジナル作品が収められており、映画やCMの音楽を除く34曲がCD2枚に分けて収録されています。アルバムのタイトルは「Ultimate Solo」（究極のソロ）を意味し、赤色のジャケットが特徴的です。

このアルバムは、同時に発売された3つのベスト・アルバムのうちの1つで、他の2作品は『UF』と『CM/TV|CM_TV』です。これらのアルバムは「坂本龍一完全ベスト」として位置付けられており、長年多くのファンに親しまれてきました。

さらに、初回盤には特典として応募券が付いていました。この応募券を使い、3枚のベスト・アルバムから券を集めて郵送した方々には、坂本の未発表音源が収められたCD『GEM』が贈られました。この特典は、ファンにとって大変魅力的なもので、多くの人々が応募したことが知られています。

また、『US』のリリースに伴い、ランダムに選ばれた当選者を招待するトークショーが全国で開催されました。この場では、坂本自身がベスト盤の制作に関する裏話を語るなど、貴重な内容が展開されました。坂本は、ベスト盤が作られた理由について「レコード会社に言われたから」と語り、さらに特に人気の高い各オリジナルアルバムの代表曲が多く収録されていないことについても触れ、独特の視点からその意図を説明しました。

収録曲の詳細

Disc 1

1. THOUSAND KNIVES - シングル『千のナイフ』からの代表曲で、イントロのヴォコーダーがカットされている。
2. THE END OF ASIA - これも『千のナイフ』収録の作品で、アジアの終焉を感じさせる曲。
3. WAR HEAD - シングルからの収録で、lyricsをクリス・モズデルが手がけた。
4. thatness and thereness - アルバム『B-2UNIT』収録で、後藤美孝と坂本が共作した。
5. Riot in Lagos - これも『B-2UNIT』収録されており、リズムが特徴的なトラック。
6. サルとユキとゴミのこども - 糸井重里の作詞による、親しみやすいメロディ。
7. TIBETAN DANCE - アルバム『音楽図鑑』の中でも印象深い曲。
8. SELF PORTRAIT - 自身を表現するような楽曲。
9. A WONGGA DANCE SONG - 民族音楽のエッセンスが詰まった曲。
10. Ballet Mécanique - 矢野顕子との共作で、現代的なクラシックを想起させる。

Disc 2

1. CALLING FROM TOKYO - ジャンルを超えたアプローチで、国際色が豊か。
2. 安里屋ユンタ - 民謡からのインスピレーションを得た作品。
3. DIABARAM - ユッスー・ンドゥールとのコラボレーションによる多文化共演。
4. Moving On - 前向きなメッセージが込められた楽曲。
5. Sweet Revenge - 愛と復讐をテーマにした深い内容の曲。
6. Libera me - サウンドと歌詞のバランスが見事な作品。

このように、『US』には坂本龍一の音楽的多様性が凝縮されており、彼の魅力が全面に表れています。アルバムの詳細はファンにとって貴重な情報源であり、聴くことで坂本の音楽旅を感じることができるでしょう。

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