USシネマ

USシネマ株式会社：歴史と多角的な事業展開

USシネマ株式会社は、1884年（明治17年）に創業した日本の老舗映画興行会社です。元々は牡蠣灰製造から始まり、その後セメント製造、演芸場経営へと事業を拡大してきました。現在は、シネマコンプレックスチェーン「USシネマ」（旧名称：シネマックス）を中心に、不動産賃貸業など多岐にわたる事業を展開する持株会社となっています。

USシネマの歴史

USシネマの歴史は、1884年（明治17年）に臼井荘平が東京市深川区越中島で牡蠣灰製造を始めたことに端を発します。1896年（明治29年）には、臼井真三がセメント製造を開始しました。その後、1906年（明治39年）には親族と共同で深川演芸館、永代館、千住演芸館を開館し、個人事業として臼井興行部をスタートさせ、興行の世界に足を踏み入れます。

1913年（大正2年）8月には、千葉県千葉市蓮池地区に千葉演芸館を開館しました。しかし、1945年（昭和20年）にはこの千葉演芸館は取り壊されることになります。戦後の1953年（昭和28年）9月、個人事業だった臼井興行部を株式会社化し、千葉興行株式会社が設立されました。その後も、映画館事業を中心に事業を展開し、1997年（平成9年）にはシネマックス千葉を開館し、シネマコンプレックス経営に参入します。2023年（令和5年）4月1日には、社名を現在のUSシネマ株式会社に変更しました。

USシネマの沿革

1906年（明治39年）に臼井真三が親族とともに深川豊友館などを設立したことが、USシネマの映画興行の始まりです。1913年（大正2年）には千葉演芸館が開館し、活動写真の常設館として親しまれました。1927年（昭和2年）には臼井真三が死去し、臼井荘一が経営を引き継ぎました。

第二次世界大戦末期の1945年（昭和20年）には千葉演芸館が取り壊されましたが、戦後には復興し、千葉県内各地に複数の映画館を展開しました。1953年（昭和28年）には株式会社化し、千葉興行株式会社として新たなスタートを切りました。その後、1997年（平成9年）にはシネマックス千葉を開館し、シネコン事業に本格参入しました。

2002年（平成14年）にはメッセ・アミューズ・モールをオープンし、関連会社が運営しました。2004年（平成16年）には群馬県藤岡市のゴルフ場を傘下に収めました。2008年（平成20年）には臼井正人が5代目社長に就任し、2011年（平成23年）には初のシネコンであるシネマックス千葉を閉館しました。

経営する映画館

現在、USシネマは以下の映画館を経営しています。

USシネマパルナ稲敷（茨城県稲敷市）: 7スクリーン、4DX導入。
USシネマつくば（茨城県つくば市）: 10スクリーン、4DX導入。
USシネマ千葉ニュータウン（千葉県印西市）: 10スクリーン、4DX導入。
USシネマちはら台（千葉県市原市）: 10スクリーン、4DX・IMAX導入。
USシネマ木更津（千葉県木更津市）: 10スクリーン、4DX導入。
千葉劇場（千葉県千葉市中央区）: 1スクリーン、ミニシアター系作品を上映。

これらの映画館では、最新の設備を導入し、様々なジャンルの映画を提供しています。特にUSシネマちはら台では、IMAXを導入するなど、より高品質な映画体験を提供しています。

閉館した映画館

かつては、以下の映画館も運営していました。

千葉演芸館（千葉県千葉市）
千葉セントラル劇場（千葉県千葉市）
ダイヤモンド劇場（千葉県千葉市）
船橋宮下館（千葉県船橋市）
赤坂帝国館（東京都港区）
銚子演芸館（千葉県銚子市）
中山松竹（千葉県船橋市）
シネマックス足利（栃木県足利市）
シネマックス千葉（千葉県千葉市）
シネマックス鴻巣（埼玉県鴻巣市）

これらの映画館の中には、老朽化や経営不振などにより閉館したものもありますが、USシネマの歴史を語る上で欠かせない存在です。

特色

USシネマでは、ポイントカードやスタンプカードなどのサービスを提供しています。メンバーズカードは、入会費500円で、1回の鑑賞で150ポイントが付与され、900ポイントで映画が1本無料で鑑賞できます。また、大学生と一般の会員は常時割引料金で鑑賞できます。千葉劇場では、スタンプカードがあり、5個貯まると映画が1本無料で鑑賞できます。