Ultra Density Optical

Ultra Density Optical (UDO) について

Ultra Density Optical（UDO）は、ソニーが規格を策定し、ヒューレット・パッカード（HP）とPlasmonによって開発された、相変化記録技術を用いた光ディスクです。青紫色レーザーを使用することで、両面で30GBまたは60GBの容量を実現する、第三世代光ディスクに分類されます。

当初、ソニーはBlu-ray Discを重視したため、UDOの開発から撤退しました。その後、HPとPlasmonが製品化を進めました。5.25インチMOの後継規格として位置づけられ、MOからのスムーズな移行を考慮した設計がなされました。

メディアの特徴

UDOのディスクサイズは5.25インチで、MOと同じ寸法のカートリッジに収められています。リライタブルタイプは10,000回の書き換えが可能で、追記型（WORM）タイプも用意されています。容量は30GBと60GBの2種類があり、それぞれ「ECMA-350」「ECMA-380」として国際標準化されました。120GBの容量も将来的に対応予定でしたが、実現には至りませんでした。

2003年12月22日、三菱化学メディアはPlasmonとライセンス契約を締結し、UDOディスクの製造・販売を開始しました。2004年12月28日には、追記型UDOディスク『MUDW030G』と書き換え型UDOディスク『MUDR030G』の発売を発表しました。さらに、Plasmonは2005年8月29日に、ディスク上の特定のデータのみを破壊し、他のデータを残すことのできるディスクを開発したと発表しています。

しかし、市場の縮小により、2015年には『MUDW030G』の生産が完了しました。

ドライブについて

日本ヒューレット・パッカードは、2004年6月8日にUDOを使用したアーカイブストレージ「HP StorageWorks Ultra Density Opticalファミリ」を発表しました。2005年からは、UDO部品の製造委託を受けていたコニカミノルタオプトがドライブ事業に参入しました。2007年6月11日には、コニカミノルタオプトは最大記憶容量60GBの製品を発売することを発表しました。

関連規格

三菱化学メディア、メモリーテック、Plasmonは、高精細コンテンツの搬送・アーカイブを目的とした光ディスク規格として、UDO-DMD（Ultra Density Optical Digital Master Disk）を共同で発表しました。

脚注

出典

関連項目

• - Professional Disc
• - HD DVD

外部リンク

• - UDOフォーラム

UDOは、大容量データストレージの需要に応えるために開発されましたが、市場の変化とともにその役割を終えました。しかし、その技術は後の光ディスク技術に影響を与えたと考えられます。

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