Professional Disc

プロフェッショナルディスク（Professional Disc）とは

プロフェッショナルディスク（Professional Disc）は、ソニーが開発した相変化記録技術を用いた光ディスクの一種で、第3世代光ディスクに分類されます。略称はPFDまたはPDです。Blu-ray Discと同じ青紫色レーザーを使用していますが、互換性はありません。主に放送・業務用ビデオ機材XDCAMの記録メディアとして利用されています。

メディアの特徴

ディスクのサイズは12cm（5.25インチ）で、丸みを帯びたカートリッジに収納されています。記憶容量は片面1層で23.3GB、片面2層で50GB、片面3層で100GB、片面4層で128GBです。書き換え回数は10,000回以上、読み取り回数は100万回、データ保持寿命は50年以上と、高い信頼性を誇ります。これは、青紫色レーザーを採用したUltra Density Opticalと同等の性能です。

ソニーからは1層から4層まで、それぞれ『PFD23A』『PFD50DLA』『PFD100TLA』『PFD128QLW』が発売されました。また、マクセルからは1層と2層のディスク『PD-23SL』『PD-50DL』が販売されています。

読み書き機器

プロフェッショナルディスクを読み書きするための機器として、以下のものが発売されています。

カムコーダー: 『PDW-510』『PDW-530』
プレーヤー: 『PDW-V1』
レコーダー: 『PDW-1500』『PDW-3000』『PDW-F1600』『PDW-HD1550』
ドライブ: 『PDW-U4』

Professional Disc for DATA (PDD)

Professional Disc for DATA（PDD）は、Professional Discの規格をベースに、データ記録に特化したものです。Blu-ray Discはもちろんのこと、Professional Disc用機器（XDCAM）とも互換性がありません。内蔵型ドライブ『BW-F101』、書き換え型メディア『PDDRW23』、追記型メディア『PDDWO23』が2003年夏からサンプル出荷されました。

2004年には、ソニーからUltra 160 LVD/SE SCSIを採用した『BW-RS101』、USB2.0を採用した『BW-RU101』、オートチェンジャー搭載の『BW-J601-10』『BW-J601-20』が発売されました。

沿革

2004年2月、プロフェッショナルディスク及びカムコーダーと編集機（XDCAM）が、1層23GBディスクとSD画像コーデックを搭載したXDCAMとして初めて商品化されました。

2007年4月15日（現地時間）、NAB2007において、2層のProfessional Discに対応するXDCAMの発売が発表されました。同時に、ソニーと米SanDiskが共同開発したフラッシュメモリ「SxS Memory Card」を記録媒体とする「XDCAM EX」の試作機も発表されました。

プロフェッショナルディスクは、その高い信頼性と大容量から、放送業界を中心に広く利用されてきました。データ記録用にはPDDが提供され、多様なニーズに対応しています。

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