V801SH

V801SHは、シャープが開発し、ボーダフォン日本法人（現ソフトバンクモバイル）が販売したW-CDMA通信方式に対応した携帯電話端末です。2004年4月に発売が開始され、ボーダフォングローバルスタンダード（VGS、現在の3Gサービス）を利用することができました。しかし、2008年7月にはネットワークの仕様変更により、使用不能となるという事態に見舞われました。

特徴

V801SHは、一世代前のJ-SH53とほぼ同等の性能を持ち、Vアプリ（現S!アプリ）の容量が100Kまでという制限があったものの、当時としては「全部入り」とも言えるほどの高いスペックを誇っていました。しかし、その高価格帯がネックとなり、またVGS端末であったことも影響してか、販売台数は伸び悩んだようです。VGSは、Vodafone 3G（現Softbank 3G）とは異なり、2G向けのサービスも利用できるという特徴がありました。当時の3Gサービスでは対応コンテンツが少なかったため、3Gの高速通信を活かしつつ、豊富な2Gコンテンツを利用できる点が、一部のユーザーから注目を集めました。

使用不能となる問題

ソフトバンクがネットワークの新ソフトウェアを導入した際、V801SHがその仕様に対応していないことが判明しました。この影響により、2008年4月には神奈川県や福岡県でネットワーク接続が不可となり、その後、全国的に使用できなくなりました。この問題は、端末自体のソフトウェアの欠陥ではなく、ネットワーク側の仕様変更が原因であったため、ユーザー側で対処する方法はなく、機種変更を余儀なくされました。そのため、ソフトバンクは対象ユーザーに対してダイレクトメールを送り、機種変更を促しました。ソフトバンクモバイルの公式発表でも、この問題について言及されています。

関連項目

ソフトバンクモバイルの端末一覧

外部リンク

ケータイdaSH V801SH - ウェイバックマシン（2004年4月17日アーカイブ分）
* ケータイ新製品SHOW CASE ボーダフォン V801SH

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