VINTAGE S

林原めぐみ　初のベストアルバム『VINTAGE S』：普遍的な魅力を凝縮した15曲

2000年4月26日、スターチャイルドより発売された『VINTAGE S』（ヴィンテージ・エス）は、人気声優・歌手である林原めぐみの初のベストアルバムです。その後、2005年3月16日には『林原めぐみのHeartful Station』放送700回突破を記念して再発売されました。

このアルバムの選曲は、林原めぐみ自身の手によって行われました。選曲テーマは「10年経っても聴きたい曲」。1991年から1999年にかけてリリースされたシングル曲とそのカップリング曲の中から、彼女の音楽性と魅力を余すことなく伝える15曲が厳選されています。特にオリジナルアルバムには未収録だったシングル曲が複数収録されている点が、このアルバムの大きな特徴と言えるでしょう。

作曲面においては、数多くの楽曲でタッグを組んできた佐藤英敏氏が、収録曲のほとんどを手掛けています。佐藤氏のメロディーセンスと林原めぐみの歌声が織りなすハーモニーは、聴く者の心に深く刻まれるでしょう。唯一、佐藤氏以外の作曲家による楽曲として「虹色のSneaker」と「Until Strawberry Sherbet」の2曲が収録されています。

さらに、『VINTAGE S』には、初回生産限定特典として「秘蔵『林原めぐみお宝ビデオ』」と題されたVHSテープが付属していました。2005年の再発売時には、この特典が「秘蔵『林原めぐみお宝DVD』」へと変更され、初回限定盤仕様（2枚組プラケース・紙BOX収納仕様）でリリースされました。ファンにとっては何とも嬉しい変更だったと言えるでしょう。

ジャケットデザインは、林原めぐみが声優として出演したアニメ作品『3×3EYES』、『万能文化猫娘』、『BLUE SEED』の原作者である、漫画家・高田裕三氏が担当しました。高田氏独特のタッチが、アルバムの世界観をより一層引き立てています。アニメファンにとっても、見逃せないポイントと言えるでしょう。

楽曲のタイアップ情報や、アルバムリリース後の記録、例えば2003年10月度のゴールドディスク認定など、このアルバムの商業的成功を物語る情報も、このアルバムを語る上で重要な要素となっています。

『VINTAGE S』は、単なるベストアルバムという枠を超え、林原めぐみというアーティストの軌跡と魅力を凝縮した、まさに集大成と言える作品です。10年経っても聴きたい、普遍的な魅力を持った楽曲の数々が収録されており、長年にわたって多くのファンを魅了し続けています。その高い音楽性と、充実した特典により、今もなお高い評価を得ていると言えるでしょう。林原めぐみファンのみならず、J-POPファンにもおすすめできる一枚です。

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