VIRGIN BEAT

VIRGIN BEAT - 氷室京介の名曲

「VIRGIN BEAT」（ヴァージン・ビート）は、氷室京介が1994年8月29日にリリースした10枚目のシングルです。この曲は、彼の音楽キャリアにおいて重要な作品の一つとされています。リリースは、前作「KISS ME」から1年8ヶ月ぶりであり、氷室の帰還を喜ぶファンにとっても特別な意味を持つものでした。

プロモーションビデオ（PV）

このシングルのプロモーションビデオは、氷室が摩天楼を背景に立つ姿が印象的で、多くの人の心に残っています。ビデオのスタイリッシュな演出は、彼のアーティストとしての魅力を存分に引き出しています。また、このシングルのジャケット写真は、同時期に発表されたアルバム『SHAKE THE FAKE』のジャケットにも使用されています。

音楽的特徴

「VIRGIN BEAT」は特に独特な構成が際立っており、曲の冒頭からテンポの変化が楽しめます。本人によれば、自身が好きなコード進行で書き上げた楽曲だと言います。曲の構成としては冒頭のサビの後に続くAメロ、Bメロ、Cメロが二度繰り返され、最後に再びサビへと戻る流れです。このように、曲全体の長さが3分近くなることから、氷室自身が浮き沈みのある楽曲を好むことが伺えます。

アルバムとの関係

「VIRGIN BEAT」は、アルバム『SHAKE THE FAKE』にも収録されており、その際には「VIRGIN BEAT (Re-mix)」という表記がされています。アルバムバージョンは、シングルバージョンに比べて若干のアレンジが施されており、特に2番のBメロでは異なるキーボードのパートが使われています。興味深いことに、シングルバージョンの楽曲は長らくアルバムに収録されていませんでしたが、2016年のベストアルバム『L'EPILOGUE』では初めて公式に収録されることとなりました。

収録曲の紹介

このシングルには、以下の曲が収録されています:

• - VIRGIN BEAT: 作詞は松井五郎、作曲は氷室京介、編曲はホッピー神山。また、カメリアダイヤモンドのCMソングとしても知られています。
• - DON'T SAY GOOD-BYE: 同じく松井五郎が作詞、氷室京介が作曲、編曲は西平彰とホッピー神山が担当。シングルバージョンでは特に新しいギターパートが特徴であり、これもまたシングル版以外では聴くことができません。

ライブパフォーマンス

1994年12月の東京ドームでのライブで披露されたこの曲は、高評価を得ており、近年のベストアルバムにも収録されています。氷室の音楽とパフォーマンスは、多くのファンを魅了し続けています。

影響とエピソード

「VIRGIN BEAT」は、氷室の音楽活動における重要な転換点ともなりました。同年、彼は東芝EMIからポリドールへの移籍を果たし、その後も多くの名曲を生み出し続けます。このシングルの制作過程では、氷室自身が自律神経失調症を経験し、その影響も色濃く残る作品となりました。

また、フジテレビ系のバラエティ番組中では、岡村隆史が氷室に扮し、「VIRGIN BEAT」のPVの模倣制作が行われました。彼のパフォーマンスは、オリジナルの氷室の振り付けを忠実に再現し、制作ごとにユーモアが感じられる作品になっていました。

このように、「VIRGIN BEAT」は氷室京介にとって特別な曲であり、今でも多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索