Valve Index

Valve Index（バルブ・インデックス）

Valve Indexは、アメリカのValve Corporationが開発したバーチャルリアリティ（VR）ヘッドセットで、2019年4月30日にその存在が発表され、同年6月28日から海外で販売が開始されました。日本では、2019年11月28日に株式会社デジカを通じて販売が行われました。

概要

Valve Corporationは、世界的なゲーム配信サービス「Steam」を運営している企業で、かつてはHTCと共同でHTC ViveやHTC Vive Proを開発していました。この経験を活かし、Valve IndexはValve自らの手で設計された製品となっています。これにより、HTCとのコラボレーションから独立した製品ラインを確立しました。そして、HTCと共に開発した過去の製品同様、Lighthouseと呼ばれる規格を利用しており、これによってコントローラーやベースステーションなどの機器との互換性が保たれています。

本製品の開発時には「Knuckles」というコードネームが付けられていました。

技術的特徴

Valve Indexは、様々な技術的特徴を備えており、これがユーザーに優れた体験を提供しています。以下にその主な特徴を挙げます。

ディスプレイ

Valve Indexは、HTC Viveシリーズが有機EL方式を採用していたのに対し、フルRGBのIPS液晶を使用しています。このアプローチにより、サブピクセルの増加率は50%に達し、さらなる視覚的な鮮やかさを実現しています。また、視野角は最大130度という広範囲をカバーし、高い解像度とも相まって、より没入感のあるビジュアル体験を提供します。

オーディオ

音声についても、Valve Indexは独自のアプローチを取っています。物理的には耳に接触しないオフイヤースタイルのヘッドホンを採用しており、これにより音の位置感や周囲の音を自然に感じ取ることができます。この設計は、ゲームの世界により深く入り込む手助けをします。

コントローラ

Valve Indexのコントローラーは、その革新性から高く評価されています。コントローラには、ジョイスティック、トラックパッド、2つのフェイスボタン、メニューボタン、トリガーが備えられているほか、87個のセンサーが指の動きをトラッキングします。これにより、ユーザーはゲーム内で自分の手や指の動きを直感的に操作することが可能です。ただし、指の動きに対応した特定のゲームが必要となります。

必要動作環境

Valve Indexを利用する場合、以下のようなハードウェア要件があります。

• - GPU: NVIDIA GeForce® GTX 970またはAMD Radeon™ RX 480に相当するもの、もしくはそれ以上。
• - CPU: ハイパースレッディングに対応したデュアルコア以上。
• - メモリ: 8GB以上。
• - 映像出力: DisplayPort 1.2以上が必要（HDMIは非対応）。
• - USBポート: 1つ以上のUSB 3.0ポートが必要。
• - OS: Microsoft Windows 10、SteamOS、またはLinux。

このような条件を満たすことで、Valve Indexの持つ性能を最大限に活かすことができ、より充実したVR体験が愉しめるでしょう。

外部リンク

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