Vodafone 804NK

Vodafone 804NK について

Vodafone 804NKは、ノキアが開発し、当時のボーダフォン日本法人（現在のソフトバンクモバイル）が販売していたW-CDMAおよびGSM通信方式に対応したスマートフォンです。海外では、ノキアのエンターテイメント端末シリーズであるNseriesの一機種として、Nokia N71という名称で展開されていました。

基本的な特徴

この端末は、Symbian OS/S60プラットフォームを搭載しており、トライバンドGSMとシングルバンドUMTS（W-CDMA）のデュアルモードに対応しています。Vodafone 804NKは、Nokia N71をベースに日本語化やボーダフォン向けのカスタマイズが施されたモデルです。特徴として、ネイティブアプリはSymbianまたはNokiaの認証を受けたもののみインストールが可能でした。

日本市場における特徴

特に注目すべき点は、日本市場で販売されたノキア製端末として初めてQVGA解像度のメイン液晶を搭載したことです。これにより、当時の携帯電話端末としては比較的高精細な表示が可能となりました。また、フルブラウザにはノキア製のNokia Web Browserが採用され、ミニマップ機能も搭載されていました。これにより、ウェブページの閲覧体験が向上していました。

技術的な制約

しかし、総務省の無線設備に関する技術基準の改正により、スプリアス発射強度の許容値が変更された結果、Vodafone 804NKは技適が失効することになりました。そのため、2015年12月1日以降、日本国内での使用は禁止されています。

スペック詳細

• - メッセージング: SMS、MMS、E-mailクライアント(POP3、IMAP4)に対応。
• - 内蔵ブラウザ: Nokia Web Browserを搭載。
• - 対応言語: 日本語および英語。
• - 対応サービス: 様々なネットワークサービスに対応。

欠陥と回収

2007年8月には、電池パック（BL-5C。ボーダフォン型番では「NMBF01」）に欠陥が見つかり、回収・交換が行われました。この問題は、製品の安全性に関する重要な教訓となりました。

関連情報

• - ソフトバンクモバイルの端末一覧
• - Nokia Nseries

外部リンク

• - Nokia N71
• - Vodafone 804NK | SoftBank

このように、Vodafone 804NKは、当時の技術を結集したスマートフォンでありながら、技術基準の変更により、その役割を終えた端末と言えます。

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