Wきっぷ

Wきっぷとは

Wきっぷは、東日本旅客鉄道（JR東日本）が主に東北地方で発売していた特別企画乗車券です。2枚綴りの回数券タイプで、普通列車の自由席がお得に利用できます。特急券などを別途購入すれば、新幹線や特急列車、座席指定の快速列車にも乗車可能です。

Wきっぷの種類

Wきっぷには、主に以下の種類がありました。

Wきっぷ: 東北本線や仙山線、磐越西線などの普通列車が利用できる。
新幹線Wきっぷ: 東北新幹線や上越新幹線などの新幹線自由席が利用できる。
しらゆきWきっぷ: 特急「しらゆき」の自由席が利用できる。

設定区間

Wきっぷの設定区間は多岐にわたり、主な区間は以下の通りです。

Wきっぷ: 福島 - 仙台、山形 - 仙台、石巻 - あおば通、喜多方～会津若松 - 郡山など
新幹線Wきっぷ: 仙台市内 - 郡山、仙台市内 - 福島、盛岡 - 新青森、新潟 - 燕三条など
しらゆきWきっぷ: 新潟 - 柏崎、新潟 - 直江津〜新井など

これらの区間の多くは高速バスと競合しており、Wきっぷは高速バスに対抗するため、通常よりも割安な価格設定となっていました。

沿革

Wきっぷは、時代とともに変化してきました。

2008年: 「仙台 - 気仙沼・盛」を設定
2010年: 新幹線Wきっぷで「仙台市内 - くりこま高原」などを設定
2015年: 上越新幹線区間の新幹線Wきっぷを新たに設定、しらゆきWきっぷを設定
2021年: 新幹線Wきっぷが販売終了
2024年: 仙台↔︎福島と福島↔︎郡山のWきっぷ、しらゆきWきっぷが販売終了予定

注意点

Wきっぷを利用する際には、いくつかの注意点があります。

気仙沼方面のWきっぷは、東日本大震災の影響で一部区間が不通となっており、BRTへの乗り換えが必要です。
上越新幹線区間の新幹線Wきっぷでは、並行する在来線の特急自由席が利用できますが、しらゆきWきっぷでは、並行する上越新幹線は利用できません。
一部のWきっぷでは、自動改札機が利用できない場合があります。

購入場所

Wきっぷは、該当駅のみどりの窓口や指定席券売機などで購入できました。一部の区間では、短距離自動券売機でも購入可能でした。

販売終了について

新幹線Wきっぷは2021年3月31日をもって発売終了しました。また、2024年3月15日をもって、えきねっと限定、指定席利用の「特急トクだ値1」発売により、しらゆきWきっぷも発売を終了しました。

脚注

詳細は、以下のJR東日本のウェブサイトをご覧ください。

* おトクなきっぷ：JR東日本 W（ダブル）きっぷ（2枚つづり）

Wきっぷは、手軽にお得に旅行や通勤・通学を楽しめる便利なきっぷでしたが、2024年9月30日をもって仙台↔︎福島と福島↔︎郡山のWきっぷも販売を終了しました。

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