W3m

w3mは、2021年1月11日時点で東北大学教授である伊藤彰則氏によって開発された、テキストベースのウェブブラウザ兼ページャです。その名称は「WWW-wo-Miru（WWWを見る）」に由来しています。

開発と現状

本家の開発は2011年1月15日のリリースを最後に停止していますが、Debian版の開発は現在も継続されています。そのため、最新の環境に対応したw3mを利用することが可能です。

動作環境

w3mは、主にUnix系のオペレーティングシステム上で動作しますが、Windows環境でもCygwinを利用することで動作させることができます。これにより、幅広い環境での利用が可能です。

特徴

w3mはテキストブラウザでありながら、多岐にわたる機能を持っています。

タブブラウジング: 複数のWebページをタブで切り替えながら閲覧できます。
マウス操作: マウスによる操作に対応しており、テキストベースながらも直感的な操作が可能です。
テーブルとフレームの描写: Webページのテーブルやフレームを正しく表示することができます。
画像ファイルのインライン表示: Webページ内の画像をテキストベースの環境で表示できます。
Local CGI: WebサーバーなしでCGIスクリプトを実行できる独自機能です。
プレーンテキスト出力: 読み込んだHTML文書を整形されたプレーンテキストとして出力できます。
Emacs連携: Emacsから起動できるEmacs-w3mモードを備え、Emacs環境でのブラウジングを強化します。

他のテキストブラウザ

w3mは、以下のような他のテキストブラウザと比較されることがあります。

Lynx
Links
ELinks

これらのテキストブラウザも、w3mと同様にテキストベースでのWebブラウジングを提供しますが、それぞれ異なる特徴を持っています。w3mは、その多機能性と拡張性において、特に注目される存在です。

まとめ

w3mは、テキストベースでありながらも多機能で、様々な環境で利用可能なウェブブラウザです。Emacsとの連携など、独自の機能も備えており、テキストベースの環境を好むユーザーにとって非常に有用なツールと言えるでしょう。

外部リンク

w3m Homepage
tats/w3m: Debian's w3m: WWW browsable pager - GitHub

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