WAになっておどろう

WAになっておどろう

「WAになっておどろう」は、1997年にNHKの『みんなのうた』で放送された楽曲です。この曲は、同年の5月21日にオリジナル演奏を担当したAGHARTAがシングルCDをリリースしたのち、7月9日にはV6がこの曲を基にした自らの7枚目のシングルとして発売しました。さらに、多くのアーティストによるカバーも見られます。

放送と人気の軌跡

『みんなのうた』での初放送は1997年の4月と5月に行われ、番組内の正式なタイトルは「WAになっておどろう ～イレ アイエ～」でした。これが初めて5分間の放送枠で歌われた「ロングバージョン」の作品であり、1972年に「空に小鳥がいなくなった日」が放送されて以来、25年ぶりの試みでした。放送が開始されるとすぐに、多くのリクエストがNHKに寄せられ、その反響の大きさから、番組は8月と9月に再放送を決定しました。このような再放送は、視聴者からの強い要望があった場合のみ行われるため、非常に珍しいとされています。再放送はその後も続き、1998年の長野オリンピック時に開催されたオリンピックに関連して、公式キャラクターであるスノーレッツのテーマソングとしても採用されました。

音楽的特徴と振付

楽曲の作詞・作曲を手掛けたのは「長万部太郎」こと角松敏生であり、歌詞にはアフリカのヨルバ語で「魂の家」を意味する「イレ アイエ」が含まれています。この言葉の意味について、気になる人が尋ねてくれることが重要という意味合いが込められていると語られています。また、曲のリズムは多世代が楽しめるように工夫されており、どのようなテンポでも踊れるように設計されている点が特徴的です。歌詞には「うじゃけた」といった、通常あまり知られていない語彙が用いられており、文学的な深みも与えています。

再放送と映像

1997年から2019年まで何度か再放送され、特に長野オリンピック期間中は、再放送の枠をこの曲が独占する形で再検討されました。また、1997年の放送の際には、AGHARTAがそのパフォーマンスを披露し、多くのファンに親しまれました。映像においては、子供たちが踊る姿と世界各国の民族舞踊が合成されるなど、視覚的にも楽しませる工夫がなされています。さらに、2004年以降の再放送では、映像の一部にスロー修正が施され、視聴者の健康への配慮がなされています。

アーティストとカバー

AGHARTA版のシングルCDは、1997年に「ILE AIYE〜WAになっておどろう〜」というタイトルでリリースされ、後にV6が異なるバージョンを発表し、紅白歌合戦での披露も話題となりました。この曲はオリコンでも高い評価を得ており、シングルの中では多くの他アーティストによるカバーがされています。特に注目されるのは、映画やCMでの使用例で、トヨタノアのCMにおいてもカバー版が採用されています。また、様々なアーティストがこの曲をカバーしており、世代を超えて愛され続けている証と言えるでしょう。

「WAになっておどろう」は、音楽的な特徴や楽しい振付だけでなく、文化的な要素も併せ持つ楽曲として多くの人に親しまれています。

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