WBSC世界ランキング

WBSC世界ランキングとは

WBSC世界ランキング（WBSC World Ranking）は、世界野球ソフトボール連盟（WBSC）が発表する、野球やソフトボール、ベースボール5のナショナルチームを評価するためのランキングシステムです。このランキングは、各国のナショナルチームのパフォーマンスを数値的に示すもので、特定の国際大会での成績を基に算出されます。

概要

WBSC世界ランキングは、主に過去4年間に行われたWBSCまたは各国・地域の連盟が主催する国際大会の結果に基づいています。具体的には、WBSCプレミア12やワールド・ベースボール・クラシック（WBC）といった重要な大会の成績が反映されます。サッカーのFIFAランキングとは異なり、WBSCランキングはトップチームだけでなく、U-23やU-18などの世代別代表の成績についても考慮されます。そのため、メジャーリーグで活躍する選手が多いドミニカ共和国やプエルトリコのような国々は、アンダー世代の選手が国際大会に参加しない場合、相対的に低い順位になることがあります。

男女別の野球とソフトボールのランキングがそれぞれ発表されており、またベースボール5は男女混合競技のため、単一のランキングとなっています。2024年8月時点でのランキングには、男子野球で80か国、女子野球で25か国、女子ソフトボールで65か国、男子ソフトボールで45か国、そしてベースボール5が50か国が掲載されています。

男子野球のランキングにおいては、WBSCプレミア12に出場するためには、前年末時点でのランキング上位12位以内に入る必要があります。2024年からはコナミデジタルエンタテインメントが命名権を取得したため、公式には「WBSC/KONAMI世界ランキング」と呼ばれることになります。

歴史

このランキングの起源は、2009年に制定された国際野球連盟（IBAF）によるランキングに遡ります。2014年7月1日にWBSCが発足したことに伴い、IBAFランキングからWBSCランキングへと移行しました。ソフトボールにおいては、2016年12月31日に男女別のランキングが初めて発表され、2023年1月12日にはベースボール5のランキングが登場しました。

男子野球のトレンド

IBAFランキングが始まった当初、長らくキューバが首位の地位を維持していましたが、2013年12月にアメリカが首位に立ち、その後日本が2014年11月に初の1位を獲得しました。WBSCランキングに移行してからは、毎年2回ほど最新のランキングが公表されています。2016年には日本が再びトップの地位を保持しましたが、2018年にはアメリカに首位を奪われた後、日本が2018年の年末に再び1位に戻るなど、熾烈な競争が繰り広げられました。その後も日本は、プレミア12や東京オリンピック、WBCなどの主要大会での卓越した成績を残し、現在も首位を維持しています。

ポイントの算出方法

WBSCランキングの算出基準は、過去4年間に出場した国際大会での成績に基づき、各国の得点を合算する方式です。大会のタイプや規模、参加チームの強さによって、獲得できるポイントは異なります。一般的に、大会の最終順位に基づくポイント差が計算され、これにより各国のランキングが決定されます。

以上のように、WBSC世界ランキングは、国際的な野球・ソフトボール・ベースボール5の競技力を示す重要な指標であり、各国のナショナルチームが国際舞台での強さを証明する基盤となっています。

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