WHO (アルバム)

『WHO』（フー）は、Ricken'sが2005年に発表した記念すべき1stアルバムです。このアルバムは、彼らの音楽的なルーツと新たな挑戦が融合した作品として、多くの音楽ファンから注目を集めました。

楽曲制作の背景

アルバムの楽曲制作は、Ricken'sのメンバーである佐々木収と石田匠が中心となって行われました。特徴的なのは、作詞・作曲を奇数番号の楽曲は佐々木収が、偶数番号の楽曲は石田匠が担当した点です。これにより、アルバム全体に多様な音楽的個性が表れています。また、全曲の編曲はRicken'sのメンバー全員で手掛けており、バンドとしてのまとまりと個々の才能が融合したサウンドが作り上げられています。

特に注目すべきは、石田匠が手がけた「ふさわしい場所」です。この楽曲は、石田が以前所属していたThe Kaleidoscope時代に制作されたもので、当時はCMソングとして使用されたものの、CD化はされていませんでした。Ricken'sとして改めてリメイクされたことで、新たな命が吹き込まれ、アルバムの中でも重要な位置を占めています。

アルバムには、シングルとしてリリースされた楽曲も含まれており、「Dear my friends」「80's pure」「Message」「give me some mo'rock」の4曲は、アルバム発売に先駆けてファンに届けられました。

アルバムの特徴

音楽評論家の間では、このアルバムの楽曲やアレンジについて「80年代のポップスが基盤になっている」という評価がなされています。シンセサイザーのサウンドやメロディアスな展開は、確かに80年代ポップスの影響を感じさせますが、Ricken's独自の解釈と現代的なサウンドが加わることで、単なる懐古趣味に終わらないオリジナリティを生み出しています。

収録されている楽曲は、バラードからアップテンポなナンバーまでバラエティ豊かです。メロディアスな楽曲の中に、ロックサウンドの骨太さも持ち合わせており、聴きごたえのある作品に仕上がっています。

収録曲詳細

CD

1. Dear my friends
2. 80's pure
3. フロウ
4. Rolling
5. girl friend
6. I Don't Wanna Cry
7. アンチヒーロー
8. overtake
9. ラストナンバー
10. ふさわしい場所
11. Message
12. give me some mo'rock

DVD

1. Ah ha ha! (studio live)
2. フルスロットル (studio live)


DVDには、スタジオライブの映像が2曲収録されており、Ricken'sのライブパフォーマンスの一端を垣間見ることができます。特に「Ah ha ha!」と「フルスロットル」は、ライブで盛り上がり必至の楽曲であり、ファンにとっては貴重な映像となっています。

まとめ

『WHO』は、Ricken'sの音楽的なポテンシャルと、メンバーそれぞれの個性が結実したアルバムです。80年代ポップスへの敬意と、それを現代的にアップデートするセンスが融合し、幅広い音楽ファンにアピールする作品となっています。彼らの音楽を深く知る上でも、非常に重要な一枚であると言えるでしょう。また、2005年の音楽シーンにおいても、一際異彩を放つアルバムとして記憶されるべき作品です。

関連情報

2005年の音楽
エイベックス
* SCRIPT

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