アルバム『WISH』の概要
岩崎宏美による9枚目のオリジナルアルバム『WISH』は、
1980年8月5日にリリースされました。本作は、レコード会社ビクター音楽産業から発売されたもので、規格品番はSJX-30016です。このアルバムは、デビューから6年目にあたる年に、初めて
ロサンゼルスで録音が行われたことが特徴です。
アルバムには、カントリー調の楽曲から軽快な
AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)まで、さまざまなジャンルの作品が収められています。特に注目すべきは、タイトル曲「Wishes」で、こちらは作曲家の
筒美京平が演奏したピアノと同時録音が行われました。岩崎本人は、録音時に緊張して体が硬くなり、リラックスするためにワインを飲んでからレコーディングに臨んだと語っています。
シングル『女優』も本アルバムのために現地で録音され、リアレンジが施されています。楽曲「Wishes」は1995年にリリースされたセルフ・カバーアルバム『My Gratitude 〜感謝』にも収録され、また「Sympathy」は1999年のアルバム『Never Again 〜
許さない』に追加されました。
1994年には、廉価盤として初めて
CD-DA化され、さらに
2007年には、紙ジャケットで復刻された際に、追加でボーナストラックとして様々な
シングル曲が収録されました。その中には、19枚目の
シングル「
スローな愛がいいわ」とそのB面曲「白夜」、20枚目の
シングル「女優」の
シングルバージョン及びそのB面曲「レンガ通りの恋人たち」、そして21枚目の
シングル「銀河伝説/愛の生命」が含まれています。特に、「銀河伝説/愛の生命」は、アニメ映画『
ヤマトよ永遠に』の楽曲でもあり、懐かしさを感じるファンも多いでしょう。
ボーナストラックはさらに、かつてカセットでのみリリースされたベスト曲集『GOLDEN PRIZE』からの「寂しくないですか -ふみの日の歌-」も収められています。こちらは
郵政省(現JP日本郵便)による「ふみの日」のイメージソングとして知られています。
収録曲について
アルバム『WISH』の収録曲の作曲・編曲は、ほとんどが
筒美京平によって行われています。具体的な収録曲は以下の通りです。
- - Wishes
- - 五線紙のカウボーイ
- - Sympathy
- - Street Dancer
- - Kiss Again
- - Half Moon
- - 女優
- - ROSE
- - 処女航海
- - 夕凪海岸
- - 最後の旅
- - Wishes(リプライズ)
さらに、
2007年版のCDには以下のボーナストラックも追加収録されています:
- - スローな愛がいいわ
- - 白夜
- - 女優(シングル・ヴァージョン)
- - レンガ通りの恋人たち
- - 銀河伝説
- - 愛の生命
- - 寂しくないですか -ふみの日の歌-
これらの楽曲は、いずれも
岩崎宏美の魅力を引き立てており、聴く者を惹きつける要素がたくさん詰まっています。多彩なジャンルをカバーし、岩崎のボーカルが際立つこのアルバムは、聴く人に新たな発見と感動を提供してくれることでしょう。