WORLD (戯曲)

舞台『WORLD』

舞台『WORLD』は、株式会社Askがプロデュースする演劇シリーズです。2013年の初演以来、「日本を変える」という言葉を掲げた者たちによって引き起こされる連続爆弾事件をテーマに、社会派サスペンスとして描かれています。本シリーズは一度きりの上演に留まらず、キャストやスタッフ、脚本を新たにしながら複数の作品が上演されており、その世界観を広げています。

シリーズ展開

『WORLD』シリーズは、これまでに以下の4作品が上演されています。

初演 (2013年)
WORLD〜beyond the destiny〜 (2016年) - リメイク版
WORLD〜Change The Sky〜 (2021年) - 脚本を大幅に改訂した新作
WORLD〜Run for the Sun〜 (2022年) - 『Change The Sky』の続編

これらの公演は、いずれも東京都内の劇場で行われました。

各公演の概要

初演 (2013年)

シリーズの幕開けとなった作品です。

公演期間: 2013年10月18日から10月27日まで、全14回。
劇場: シアター1010 (東京)
スタッフ: 脚本・演出は菅野臣太朗氏が担当しました。音楽はs.i.s、音響は門田圭介、照明は糸賀大樹、舞台監督は田中翼、美術は佐藤秀憲が務めました。
主なキャスト: リュウジ役に辻本祐樹、飯島くるみ役に佐藤亜美菜、ケンジ役に松尾雄史、谷口洋介役に岩永洋昭、松山直義役にモロ師岡、張勇冠役に大鶴義丹、平角真吉役に野村宏伸、国立周蔵役に金山一彦らが出演しました。その他、右近良之、棚橋幸代、諒太郎、米沢瑠美、早川亜希、川名浩介、吉田晃太郎、田中しげ美、小峰めぐみ、苅羽悠、湖木信乃介、篠田力子、逸見太郎、鈴木まさゆき、下村尊則といった俳優陣に加え、うじすけ、宮川慶、中村卓也、福田アキ☆ラ、岩崎康幸、飯田祐貴、小林照平、片岡優、杉本茜、山下龍大、小野友花里、森本悠加らが出演しました。

WORLD〜beyond the destiny〜 (2016年)

初演から約2年半を経て上演されたリメイク版です。

公演期間: 2016年4月23日から5月1日まで、全13回。
劇場: 全労済ホール スペース・ゼロ (東京)
スタッフ: 脚本・演出は初演に引き続き菅野臣太朗氏。音楽はs.i.s、音響は門田圭介、照明は糸賀大樹、舞台監督は田中翼と主要スタッフは続投しました。美術は青木拓也、殺陣は吉田晃太郎、衣装は小泉美都・藤林さくら、ヘアメイクはコウゴトモヨが新たに加わりました。
主なキャスト: リュウジ役に廣瀬智紀、ケンジ役に河原田巧也、飯島くるみ役に楠世蓮、谷口洋介役に谷口賢志、榊陽二郎役に金子昇らが出演。初演から右近良之、篠田力子、鈴木まさゆき、田中しげ美、下村尊則、金山一彦らが引き続き異なる役などで参加しました。

WORLD〜Change The Sky〜 (2021年)

脚本を大幅に書き換えた新作として上演されました。

公演期間: 2021年6月27日から7月4日まで、全11回。
劇場: なかのZERO 大ホール (東京)
スタッフ: 脚本・演出は菅野臣太朗氏が担当。音楽は野田浩平氏に変更されました。舞台監督は田中翼、音響は門田圭介、照明は糸賀大樹、美術は青木拓也と、過去作からのスタッフも参加しました。衣裳は西田さゆり、メイクはコウゴトモヨ、宣伝美術は細見龍司、演出助手は苅羽悠が務めました。
主なキャスト: 三上龍司役に校條拳太朗、相沢顕示役に杉江大志、飯島久留美役に佐々木優佳里が出演。田中稔彦、小笠原健、柏木佑介、山木透、伊阪達也、武田知大、川口直人、川名浩介、國島直希、柴小聖、鎌田亜由美、坂元健児、水谷あつし、藤原習作、渡辺慎一郎、武智健二、吉田晃太郎ら多彩なキャストが出演。柳原正輝役を渡辺裕之、国立周蔵役を金山一彦が演じました。

WORLD〜Run for the Sun〜 (2022年)

『Change The Sky』の物語を受け継ぐ続編です。

公演期間: 2022年9月3日から9月11日まで、全11回。
劇場: こくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロ (東京)
スタッフ: 脚本は菅野臣太朗氏が手掛け、演出は橋本昭博氏が新たに担当しました。音楽は野田浩平氏、舞台監督は田中翼氏、音響は門田圭介氏、照明は糸賀大樹氏、美術は青木拓也氏と、前作からの主要スタッフが続投しています。
主なキャスト: 三上龍司役の校條拳太朗、相沢顕示役の杉江大志、飯島久留美役の佐々木優佳里、浅沼達樹役の田中稔彦、犬飼猛役の小笠原健、柳原太三役の山木透、葛城要人役の柏木佑介といった主要キャストが続投。天野中雄役にフクシノブキ、鹿島武雄役に赤石ノブ、伊勢照美役に斉藤レイらが新キャストとして加わりました。藤原習作、水谷あつし、金山一彦らも引き続き重要な役で出演しました。

シリーズの特色

『WORLD』シリーズは、「日本を変える」という過激な思想と連続爆弾事件というスリリングな展開を軸に、社会の様々な問題や人間の葛藤を描き出しています。各公演で一部のキャストやスタッフが継続して参加していることも特徴であり、特に金山一彦氏は全ての公演で国立周蔵役を演じています。脚本・演出は長らく菅野臣太朗氏が担当していましたが、2022年の『Run for the Sun』では演出が橋本昭博氏に交代するなど、新たな挑戦も行われています。過去の公式サイトなどはアーカイブされており、シリーズの足跡を辿ることができます。

なお、本シリーズには複数の公式サイトやブログ、SNSアカウントが存在します。詳細な情報については、それらの外部資料を参照することをおすすめします。

もう一度検索