WWE・ノー・マーシー

ノー・マーシー：WWEの歴史に刻まれた名勝負の祭典

WWE（ワールド・レスリング・エンターテインメント）が開催するプロレスイベント『ノー・マーシー』。年間1回開催されるペイ・パー・ビュー（PPV）として、1999年の初開催以来、多くのプロレスファンを魅了し続けてきました。

輝かしい歴史と名勝負の数々

1999年、オハイオ州クリーブランドのガンド・アリーナで開催された第1回大会では、トリプルHとストーンコールド・スティーブ・オースチンのWWF王座戦が、Anything Goesマッチという無制限ルールで繰り広げられ、会場の熱気は最高潮に達しました。その後も、毎年異なる会場で開催され、観客動員数は大会によって変動するものの、常に多くのプロレスファンで賑わいました。

大会を彩る試合は、WWF王座戦や、WWFインターコンチネンタル王座戦、WWFタッグ王座戦、そしてWWF女子王座戦など、数々のタイトルマッチが組まれていました。さらに、テーブルマッチ、ラダーマッチ、スティールケージマッチ、ヘル・イン・ア・セルマッチなど、様々なタイプの試合が採用され、観客を飽きさせない工夫が凝らされていました。 選手たちも、ザ・ロック、ストーンコールド・スティーブ・オースチン、トリプルH、アンダーテイカーといったレジェンド級のスターから、クリス・ジェリコ、クリス・ベノワ、エッジ、レイ・ミステリオといったテクニシャン、そして個性豊かなヒールたちまで、豪華な顔ぶれが毎大会集結しました。

大会ごとの特徴と注目ポイント

大会ごとに特色があり、2000年の大会では、ダッドリー・ボーイズを主役とするテーブルマッチが話題となりました。2001年は、WWFとアライアンスの対抗戦という形で、WCW王座戦や、ランジェリーマッチといった、当時話題となった要素が盛り込まれていました。2002年は、世界ヘビー級王座とインターコンチネンタル王座の統一戦が実現し、大きな話題となりました。2003年の大会は、ブロック・レスナーとアンダーテイカーによるバイカーチェーンマッチという、過酷なルールでのWWE王座戦が記憶に残る一戦となりました。

2004年以降も、ラストライドマッチ、フェイタル4ウェイマッチなど、多様な試合形式が採用され、観客を魅了しました。2005年は、ランディ・オートンとアンダーテイカーのハンディキャップ・カスケットマッチは、その衝撃的な展開で多くのファンを震撼させました。 2006年には、キング・ブッカーを主役としたフェイタル4ウェイマッチでの世界ヘビー級王座戦が開催されました。そして、2007年は、パンジャブプリズンマッチ形式の世界ヘビー級王座戦が大きな話題を呼びました。

2008年を最後にしばらく大会は開催されませんでしたが、2016年に復活。AJスタイルズ、ジョン・シナ、ディーン・アンブローズといった新たなスターたちが激突するトリプルスレット形式のWWE世界王座戦が開催され、大きな盛り上がりを見せました。2017年大会では、ブロック・レスナーとブラウン・ストローマンのユニバーサル王座戦が大きな注目を集めました。その後、大会は再び中断され、現在に至っています。

伝説の大会の復活を望む声

ノー・マーシーは、WWEの歴史において重要な位置を占める大会であり、数々の名勝負や、歴史に残る瞬間を生み出しました。WWEの黄金時代を彩った大会として、多くのファンからその復活を望む声があがっています。今後の動向に注目が集まります。

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