Waze

Waze（ウェイズ）とは

Wazeは、イスラエル発祥のWaze Mobileによって開発された、無料のターンバイターンナビゲーション機能付きスマートフォン向けGPSアプリケーションです。iOS、Android、Symbian、Maemo、Windows Mobile、BlackBerry OSに対応しています。

概要

Wazeは、従来のGPSナビゲーションソフトウェアとは異なり、ユーザーコミュニティによってリアルタイムの交通状況が提供される点が特徴です。ユーザーは事故、交通渋滞、スピード違反取締りの情報などを共有し、道路情報やランドマークの更新も可能です。また、周辺のガソリンスタンドの価格情報も入手できます。

2012年1月時点で、Wazeは世界中で1200万ダウンロードを記録し、同年7月にはユーザー数が2000万人に達しました。

Wazeは世界中でダウンロード可能ですが、詳細な地図データが整備されているのは一部の国に限られます。地図が十分に整備されていない国では、ユーザーによる道路情報の記録や地図編集が求められます。

Wazeは、ターンバイターン方式の音声ナビゲーション、リアルタイムの渋滞情報、地域特有の警告機能に加え、ユーザーの走行速度や位置情報を匿名でデータベースに送信し、サービス全体の改善に役立てています。このクラウドソーシングによって、ユーザーは運転中にナビゲーションや地図の誤り、交通事故などを簡単に報告できます。

Wazeには、ユーザーを楽しませるためのゲーム要素も含まれています。例えば、特定の場所にあるカップケーキやその他のアイテムのアイコン上を運転することでポイントを獲得できます。また、渋滞や危険情報を報告したユーザーにはポイントが付与され、アバターの変更やコミュニティ内でのステータス向上に使用できます。

2011年のアップデートでは、リアルタイム表示や、地域のお祭りやデモ活動などのローカルイベント情報が検索できるようになりました。2012年6月には、ガソリンのリアルタイム価格表示機能が追加され、ユーザーによって価格が投稿されています。

2013年6月11日、WazeはGoogleによって買収され、Google Mapサービスの拡充に活用されることになりました。当時のWazeユーザー数は4700万人でした。

Waze Ltd.

Waze Ltd.は、ウリ・レビン、エフード・シャブタイ、アミール・シナーによって2008年にイスラエルで設立されました。2011年12月時点で、従業員は80人で、そのうち70人がイスラエルのラーナナ、10人がカリフォルニア州パロアルトに勤務していました。

資金調達

2010年の資金調達ラウンドで2500万ドル、2011年にはロケーション型広告での収益化とアジア進出計画のために3000万ドルを調達しました。

特許

US Patent 7,936,284は、駐車時間を推定するシステムと方法に関する特許で、2011年5月3日に取得されました。

ライセンス

Wazeバージョン2.xはGNU General Public License v2でしたが、地図データには適用されませんでした。WazeのCEOであるノアム・バーディンは、Wazeのサービスを商業化する上で、オープンストリートマップのようなプロジェクトとは根本的に異なり、地図データのライセンスには注意が必要だと述べています。Wazeバージョン3.xからはプロプライエタリライセンスに切り替えられました。

ソース

2012年6月1日時点で、Android対応の公式に公開された最後のオープンソースクライアントバージョンは2.4です。

外部リンク

Waze homepage
Waze Wiki
App Store'>Waze - App Store
Google Play'>Waze - Google Play
* Microsoft Store'>waze - Microsoft Store

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