We Love Marines

「We Love Marines」は、1992年に千葉ロッテマリーンズの球団オフィシャルソングとして誕生しました。作詞は山上路夫氏、作曲は梅垣達志氏が手掛け、長年にわたりマリーンズファンに親しまれています。

この曲は、ロッテ球団が本拠地を川崎球場から千葉マリンスタジアムへ移転した際に、球団名が「ロッテオリオンズ」から「千葉ロッテマリーンズ」へと変更されたタイミングで、旧球団歌「わがオリオンズ」に代わって発表されました。

現在では、千葉マリンスタジアムでのロッテ勝利時に必ず流れ、球場を訪れたファンにとっては、勝利を祝う象徴的な曲となっています。試合の展開によって使用されるタイミングは変遷しており、当初は7回裏に流れていましたが、一時的に5回裏攻撃前や、7回裏に別の曲が使用されていた時期もありました。しかし、現在は7回裏攻撃前に再び使用されるようになり、マリーンズの応援には欠かせない楽曲となっています。

さらに、パ・リーグ公式戦やセ・パ交流戦でマリーンズがビジターゲームを行う際にも、7回表攻撃前にこの曲が流れます。マリーンズファンであれば、ホームだけでなく、ビジター球場でもおなじみの曲と言えるでしょう。

2022年3月28日には、千葉移転30周年を記念して楽曲が大幅にリニューアルされました。編曲は山下康介氏が担当し、より現代的で迫力のあるサウンドに生まれ変わりました。リニューアル版には、豪華なミュージシャンたちが参加し、トランペット、トロンボーン、サックスなどの楽器に加え、ストリングスやボーカル&コーラスも加わりました。

「We Love Marines」は、過去にCDとしても発売されています。1994年には、片山圭司氏が「唄うマリーンズ」名義で歌ったシングルCDがリリースされ、2009年には12cmシングルCDとして再発されました。また、2005年には、CHIBA ROCK MARINESとM☆Splash!!が歌唱したシングルCDも発売されており、こちらにはトランザムの「白いボールのファンタジー」も収録されています。

千葉マリンスタジアムの最寄駅であるJR京葉線・海浜幕張駅では、全ホーム共通の発車メロディにこの曲が使用されており、駅に到着するたびに、ファンはマリーンズへの思いを新たにします。

2005年には、チームが日本一になった際、ベイエフエムの電話リクエスト番組で週間1位を獲得するなど、ファンからの熱烈な支持を集めました。同年、里崎智也選手が試合でヒーローになった際に、他の選手たちと「スペシャルライブ」でこの曲を歌唱したことも、ファンにとって忘れられない思い出となっています。里崎選手の引退試合でも、引退セレモニー後にこの曲が歌われました。

ラッキー7では通常1番のみが流れますが、2011年の東日本大震災発生時には、歌詞の内容から1番と2番の使用が自粛され、代わりに3番が使用されました。しかし、翌年以降は再び1番が使用されるようになっています。

「We Love Marines」は、千葉ロッテマリーンズの歴史と共に歩んできた、ファンにとって特別な一曲であり、これからも球場を熱く盛り上げるでしょう。

関連情報として、かつて東京オリオンズの本拠地であった東京球場で歌われていた「東京音頭」は、現在、東京ヤクルトスワローズの応援団に引き継がれています。

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