We believe in Magic Vol.2

アルバム概要

「We believe in Magic Vol.2」は、1997年7月24日に発売されたチューリップのセルフカバー・アルバムです。本作は、1980年代に多くのヒットを飛ばしたバンドが再結成した際の第2弾として位置づけられており、前作に続く魅力的な楽曲群を収めています。

再結成と特徴

再結成の第1段階となる「We believe in Magic Vol.1」では、ほとんどがセルフカバーでしたが、本作「Vol.2」では、旧曲のセルフカバー6曲に加え、新たに4曲のオリジナル楽曲が収録されています。特にこれらの新曲は、オリジナルのポップな魅力をそのまま受け継ぎつつも、現代的なアレンジが施され、リスナーを楽しませる仕上がりとなっています。再結成が一時的なものであると考えられていた中、このアルバムは彼らの活動をより鮮やかに彩る要素となりました。

アートワークとブックレット

アルバムの歌詞ブックレットでは、メンバーが仮想的な存在に扮するコスプレを披露しており、視覚的にも楽しめます。また、彼らの過去のアルバム『ぼくがつくった愛のうた』をオマージュした、ユニークな四角い目玉焼きの写真も掲載されており、ファンへの遊び心あふれる演出がなされています。

収録曲詳細

このアルバムには、以下の楽曲が収録されています：

1. シェア - 財津和夫が作詞・作曲を手掛けた新曲で、事前にシングルとしてもリリースされました。この楽曲は、聴取者を笑顔にすることを目的に作られ、仲間との絆を歌っています。

2. 笑顔で - 姫野達也が作詞、作曲を担当した新曲で、軽快なリズムが特徴的。ビートルズの影響を受けたと言われ、聴く人が自然に手拍子を打ちたくなるような作品です。

3. ひとつの道 - 再結成後に財津が詞を、姫野が曲を担当した意義深い一曲で、彼らの特有のスタイルを感じさせる内容となっています。

4. 魔法の黄色い靴 - 財津が担当したテレビ番組のために制作されたこの曲は、彼らのキャッチーなメロディを代表する楽曲のひとつです。

5. 心の旅 - ファンに親しまれ続けるバラードであり、新たにリミックスもされたバージョンがシングルとして発売されたことでも知られています。

6. 青春の影 - 同じくリミックスされたバージョンが人気で、感傷的な歌詞とメロディが心に響きます。

7. 千鳥橋渋滞 - 安部俊幸の作詞と姫野達也の作曲によって紡がれた台詞風の印象を与える楽曲です。

8. VOLUME・10 - 宮城伸一郎が手掛けた新しいヒットの可能性を秘めた曲。

9. 私のアイドル - 財津による愛のリリックが印象的で、彼の独自の味わいが感じられます。

10. 再会の日 - 再結成をテーマに制作された新曲で、特にライブの盛り上がりを意識した楽曲だと語られています。

制作陣と録音

このアルバムは多くの才能あるスタッフによって制作されました。音楽プロデュースは、KOHJI MIKAMIが担当し、レコーディングは様々なスタジオで行われました。エンジニアやマスタリング技師の協力もあって、チューリップのサウンドを思う存分楽しむことができる作品となっています。

関連情報

「We believe in Magic Vol.2」は、1997年の音楽シーンにおいても重要な位置を占めており、再結成したバンドがどのように新たな音楽を生み出すのかを示す一例となっています。

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