Wiiウェア

Wiiウェアの概要

Wiiウェア（ウィーウェア）は、任天堂が展開していた最新のゲームソフトをインターネット経由でダウンロードするサービスです。このサービスはWii専用に設計されており、店頭では手に入らない新作ゲームを配信していました。Wiiウェア用のソフトは『Wiiショッピングチャンネル』を通じて購入され、そのためにはWiiをインターネットに接続する必要がありました。

サービスの開始と展開

任天堂は2007年6月27日にWiiウェアの概要を発表し、10月10日にはサービス開始時期や対応ソフトの情報も公開しました。その後、日本においては2008年3月25日よりサービスが始まり、以降約3年半で210タイトル以上が配信されました。残念ながらWiiショッピングチャンネルは2019年1月31日にサービスを終了し、これに伴いWiiウェアの新規ソフト購入も不可能となりました。さらに、2018年3月27日以降はWiiポイントのチャージもできなくなりました。

Wiiウェアの特長

Wiiウェアは開発から販売までのコストが比較的安く抑えられるため、大手だけでなく小規模な開発者も参入しやすい環境が整えられました。また、インターネットを介した配信だからこそ、パッケージソフトとは異なり、次のような利点がありました。

• - 小規模で短時間のゲームやアイデアを重視した作品も配信可能。
• - 物理的なソフトの生産や小売店を通さないことで、広範囲な価格帯設定が可能。
• - インターネットを利用することで、ソフトウェアの不具合修正や新しいコンテンツの追加が容易。

購入手順

Wiiウェアソフトの購入プロセスは以下の通りです。
1. 『Wiiショッピングチャンネル』を起動
2. 「ショッピングへ」を選択
3. 「Wiiウェア」を選択
4. 購入したいソフトを探して選択
5. 購入を選択（ペアレンタルコントロールが設定されている場合は暗証番号を入力）
6. ソフトの保存先を選択（Wii内蔵メモリまたはSDカード）
7. 対応コントローラの確認後、OKを選択
8. 注意事項を確認し、再度OKを選択
9. 必要なWiiポイントと保存するブロック数を確認し、はいを選択
10. 購入処理が完了し、ダウンロードが開始される

課金システムと保存先

Wiiウェアのソフトは全て有料で、Wiiポイントを使用して支払いを行います。料金は500ポイントから1500ポイントまで用意されていました。また、ダウンロードしたソフトはWii本体内蔵フラッシュメモリやSDメモリーカードに保存され、内蔵フラッシュメモリの容量は512MBであったため、1タイトルあたり最大40MBまで制限されていました。

体験版の提供

Wiiウェアでは他のハードと異なり、サービス開始当初は無料体験版の提供を行っていませんでしたが、2009年からは一部のタイトルに対して期間限定で配信が始まりました。初めての体験版は、特定のタイトルに対して11月から翌年の1月末まで提供されました。

取扱説明書と追加コンテンツ

ソフトの操作方法は、プレイ中に「HOMEボタン」を押して確認でき、詳しい説明書もインターネット接続を介して閲覧可能でした。また、一部のソフトでは有料で追加コンテンツが配信されることもあり、ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用することで新たな機能やコンテンツを楽しめました。

参入メーカーと最後に

国内外の合計59社がWiiウェアにゲームタイトルを提供しており、幅広いジャンルの作品が配信されました。Wiiウェアは、新たな形態のゲーム提供と体験をもたらしたサービスとして、任天堂作品の一つの重要な機能を果たしました。

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