Winding Road (ポルノグラフィティの曲)

「Winding Road」について

「Winding Road」は、ポルノグラフィティによって2006年10月4日にリリースされたシングルで、彼らの21作目となります。この楽曲は、同年11月に発表された6thアルバム『m-CABI』のリードシングルとして位置づけられており、前作『ハネウマライダー』から約3ヶ月ぶりのリリースとなっています。本作は、ポルノグラフィティのメンバーが全曲を手がけた初の試みで、特にメンバーの2人体制においては大きな意味を持つ作品です。これまでのシングルでは、たとえば『サボテン』や『音のない森』など、メンバー作曲の作品は限られていましたが、今作ではその数が増えたことが特徴です。

ジャケットのアートワークは藤井奈津子によるもので、視覚的にも印象的な作品に仕上がっています。リリース後、オリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得し、シングルとしては『ラック』以来、約2年10ヶ月ぶりとなる通算5作目の首位を獲得しました。2人体制による同チャートでの首位は、ファンにも大きな喜びをもたらしました。

特別仕様と収録曲の詳細

このシングルの通常盤には、期間限定のオリジナルステッカーが同封されており、初回特典としてはなんと20ページにも及ぶブックレットが添付されています。ブックレットには、A・Bの2パターンが用意されており、最終ページで描かれる物語の結末が異なるといった工夫がされています。

収録内容

特に、リード曲「Winding Road」は毎日放送・TBS系アニメ『天保異聞 妖奇士』のエンディングテーマとして使われています。この楽曲は、ジョン・レノンの名曲「イマジン」をイメージして作られており、ハーモニカの音色が切ないバラードを演出しています。ライヴでは、既に『横浜ロマンスポルノ'06』や『THE 夢人島 Fes.2006』で披露されており、その際、多くの人々から新しいポルノグラフィティの楽曲として評価されています。ハーモニカは、岡野が演奏しており、その音色が楽曲を際立たせています。

また、「Winding Road」は、エンディングテーマとして使われた初めてのアニメタイアップ作品であり、ファンにとっても特別な意味を持つものとなりました。ミュージックビデオでは、岡野がたぬき、新藤が狐の着ぐるみを着てパフォーマンスしている様子を見ることができます。このビジュアルも、楽曲の独自性を強調しています。

他の収録曲には、アメリカンロックスタイルを取り入れた「Devil in Angel」、そして新藤が初めてメインボーカルを務めた楽曲「ウェンディの薄い文字」があります。特に「ウェンディの薄い文字」は、仮タイトルが「渋谷系」として最初に呼ばれており、子供の声が使われている点が印象的です。これは、6thアルバムの一曲と繋がりを持つように意図されています。

これらの楽曲は、ポルノグラフィティの音楽的な幅を広げるものであり、アーティストとしての成長を示しています。彼らの音楽は、その時代の感情や思いを反映し、多くのファンを魅了し続けています。

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