Windows Live ムービーメーカー

Windows Live ムービーメーカーは、マイクロソフトがかつて開発していた動画編集ソフトウェアです。Windows Liveサービスの一つとして、Windows Essentialsというソフトウェア群に組み込まれていました。このソフトウェアは、簡単な操作で動画編集ができることを目指し、多くのユーザーに利用されていました。

しかし、Windows Essentials 2012のリリースに伴い、「Windows ムービーメーカー」と名称が変更されました。その後、2017年1月10日に、Windows Essentials自体が配布とサポートを終了したため、Windows ムービーメーカーも同時に配布とサポートが打ち切られました。

概要

Windows Live ムービーメーカーは、以前のWindows Me、XP、Vistaに搭載されていた同名のWindows ムービーメーカーとは、互換性がないことに注意が必要です。また、Windows XP以前のOS環境では動作しませんでした。

このソフトウェアの主な特徴は、写真、動画、音声ファイルをドラッグ&ドロップで簡単に編集できる点です。素材の順番を入れ替えたり、視覚効果を加えたりするのも同様の操作で可能です。編集が完了した映像は、WMV形式などで書き出すことができ、直接YouTubeなどの動画共有サイトへ投稿することもできました。

Windows 7にも対応しており、ジャンプリスト機能も利用できました。ソフトウェアのデザインは、Windows 7に標準搭載されているペイントやワードパッドに似ており、シンプルで使いやすいインターフェースでした。

ただし、Windows Me、XP、Vistaに搭載されていた旧バージョンのムービーメーカーと比較すると、機能は大幅に削減され、より簡素化されたものとなっていました。

Windows Essentials 2012以降は「Windows ムービーメーカー」と名称が変更されたものの、2017年1月10日をもって、そのソフトウェアが同梱されていたWindows Essentials 2012の配布・サポート終了に伴い、Windows ムービーメーカーもサポートと配布を終えました。

機能

Windows ムービーメーカーは、写真や動画、音声素材を組み合わせて、映像を作成・編集する機能を提供していました。

特に「オートムービー」機能を使うと、少ないクリック操作で簡単に映像を作成することができました。また、公式サイトの情報によると、映像の書き出し形式にはQuickTime形式にも対応していました。Windows DVDメーカーと連携することで、DVD-R/RWへの書き込みも可能でした。

インターフェースはリボン形式を採用しており、直感的な操作が可能でした。また、YouTubeなどへの動画投稿機能も搭載されていました。

旧バージョンと比較して、読み込めるファイル形式が大幅に増えた点も特筆すべき点です。字幕機能も強化され、映像内の好きな位置に字幕を表示できるようになりました。

再生可能なファイル形式

Windows ムービーメーカーでは、以下の形式のファイルが読み込み可能でした。

画像ファイル: jpg, png, bmp, dib, rle, gif, ico, icon, jpeg, jpe, jfif, exif, tiff, tif, wdp
動画ファイル: wmv, asf, avi, mpg, vob, mp4, m4v, mp4v, flv, mkv, mov, qt, 3g2, 3gp, 3gp2, 3gpp, k3g, mts, m2t, m2ts, ts, tts, m1v, m2v, mp2v, mpe, mpeg, dvr-ms, mod, mpv2, mqv, wm, wtv, asx, mpa, wmx, wvx, ismv, skm, webm
音声ファイル: wma, mp3, wav

関連項目

Windows Live

外部リンク

ムービー メーカー - Microsoft Windows
製品担当チームのブログ

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