X.Org Server

X.Org Server (X.Org Foundation Open Source Public Implementation of X11) について

X.Org Serverは、X Window Systemの公式リファレンス実装として知られています。これは、オープンソースであり、自由ソフトウェアとして提供されています。プロジェクトの運営は、X.Org Foundationによって行われ、freedesktop.orgの支援を受けています。

歴史

X.Org Foundationは、Xの標準仕様を監督する開発者と、かつてXFree86の開発に携わっていた人々が合流してできた組織です。X.Org Serverの最初のバージョンであるX11R6.7.0は、XFree86 4.4 RC2から派生しました。この分岐の直接的な原因は、XFree86 4.4の最終リリース版における新しいライセンス条件に関する意見の不一致でしたが、関係者間の見解の相違は以前から存在していました。分岐の際、共通のコードベースであるX11R6.6に対して修正が行われました。XFree86の開発に携わっていた多くの開発者が、X.Org Serverプロジェクトに参加しました。

X11R6.9.0/X11R7.0.0のリリースでは、GNU Autotoolsに基づいたモジュール化されたビルドシステムが導入されました。6.9.0までは古いimakeビルドシステムが使用されていましたが、7.0.0では同じコードベースでautotoolsが採用されました。このモジュール化に伴い、X11バイナリのインストールパスは/usr/X11R6から/usrに変更されました。

採用例

X.Org Serverは、Linuxディストリビューション、BSD系、Solarisといった、ほぼ全てのUnix系オペレーティングシステムで採用されています。また、Microsoft Windows環境ではCygwinと組み合わせてCygwin/X (XWin)として、macOS環境ではXQuartzとして提供されています。その他、Xmingなどオープンソースやプロプライエタリな派生版も多数存在します。

リリース履歴

2012年までのリリース履歴については、X Window System リリース履歴を参照してください。

脚注

外部リンク

X.Org Wiki
man page
* xorg / xserver · GitLab

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