XLレコーディングス

XLレコーディングス（XL Recordings）は、1989年にイギリスで設立された、世界的に影響力を持つインディー・レコードレーベルです。

設立と初期

リチャード・ラッセル、ニック・ホークス、ティム・パーマーの3名が、ベガーズ・バンケット・レコードとの共同でレーベルを立ち上げました。設立当初は、プロディジーなどのアーティストを中心に、ベルギー・テクノ、ブレイクビーツ、ドラムンベースといったエレクトロニック・ダンス・ミュージックに特化したラインナップでした。リチャード・ラッセルとニック・ホークスは、レイヴ・デュオ、キックス・ライク・ア・ミュール (Kicks Like a Mule) のメンバーでもあります。

ジャンルの拡大

1990年代後半からは、フリーク・フォーク、オルタナティヴ・ロック、ヒップホップなど、ダンスミュージック以外のジャンルにも進出。これにより、レーベルのアーティスト層は多様化し、幅広い音楽ファンに支持されるようになりました。

日本での展開

日本においては、当初はavex trax、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ、ソニー・ミュージックレコーズ、ワーナーミュージック・ジャパンといった大手レコード会社が日本盤CDを発売していました。現在は、ビートインクが日本盤CDの販売を担当しています。

レディオヘッドとの契約

2006年6月には、レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークのソロ・アルバム『ジ・イレイザー』をリリースし、全米2位、全英3位、カナダ2位という大成功を収めました。さらに2007年10月には、レディオヘッド自体もXLレコーディングスと契約し、同年末にはアルバム『イン・レインボウズ』がリリースされ、音楽業界に大きな話題を呼びました。

アデルの世界的成功

2011年には、アデルのセカンド・アルバム『21』をリリース。このアルバムは世界19カ国で1位を獲得し、驚異的なセールスを記録しました。また、第54回グラミー賞では、最優秀アルバム賞、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞。収録曲「Rolling in the Deep」も、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀短編音楽ビデオ賞を受賞し、アデルは一躍世界的スターとなりました。

主なアーティスト

XLレコーディングスには、過去のアーティストを含め、数多くの著名なアーティストが所属しています。

Young Turks

XLレコーディングスは、傘下にYoung Turksというレーベルを擁しています。こちらも過去のアーティストを含め、多くの才能あるアーティストが所属しています。

XLレコーディングスは、常に革新的な音楽を追求し、音楽シーンに大きな影響を与え続けている、重要なインディー・レコードレーベルです。

関連リンク
ベガーズ・グループ
ビートインク

外部リンク
XL Recordings公式サイト（英語）
BEATINK.COM - ビートインク公式サイト（日本語）

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