Xmarks

Xmarks（エックスマークス）

Xmarksは、かつて存在したブックマーク共有サービスで、2006年にミッチ・ケイパーによって設立されました。最初はFoxmarksという名称で、主にFirefoxの拡張機能としてスタートしました。しかし、2009年に名称をXmarksに変更し、他のブラウザへの対応を進めました。最終的にはInternet Explorer、Safari、Google Chromeなどの主要なブラウザで利用可能となり、Web上からブックマークのアクセスも提供されました。

サービスの内容

Xmarksの主な機能は、ブックマークの同期でした。ユーザーは自分のデバイス間でブックマークを簡単に共有でき、任意でブックマークを暗号化するオプションもありました。これはプライバシーを守るための重要な機能であり、他のユーザーから自分のブックマークを隠すことができました。また、独自のWebDAVまたはFTPサーバーを使用してブックマークを保存する機能も提供しており、これによってXmarksのサーバーを利用しない選択肢もありました。

さらに、Xmarksは「Site Suggestions」や「Smarter Search」といった高度な検索機能も提供しており、ユーザーの利便性を高めていました。これらのサービスは分析され、個人情報を提供することなく公開されていました。

有料オプションとプライバシー

XmarksにはPremiumプランがあり、これに加入すると、ブラウザで開いているタブの同期が可能で、スマートフォンからのアクセスもサポートされました。Firefoxでは、開いているタブやブラウザの履歴も同期できる点が大きな魅力でした。

一方で、Xmarksのプライバシーに関する問題はユーザーにとって重要でした。自分のブックマークは他のユーザーには見えないようになっている一方で、サービスの一環としてブックマークが解析されることもあり、そこには信頼性の問題が存在していました。ユーザーはこの点について慎重に考慮する必要がありました。

買収とサービスの終了

2010年にXmarksはパスワード管理サービスを運営するLastPassに買収されました。この変更に伴い、パスワード同期機能はLastPassへ移行しました。2015年10月にはLastPassがLogMeInに買収され、最終的に2018年5月に全てのサービスが終了しました。Xmarksの運営は、初期の寄付モデルと資金調達から、最終的には買収という形で幕を閉じました。

インドでのドメイン遮断

さらに、2012年にはインドの裁判所の命令により、xmarks.comドメインが遮断される事態も発生しました。これにより、特定のISPを使用するユーザーは、Xmarksのサイトにアクセスできなくなり、裁判所の命令による制約が表示されるようになりました。

結論

Xmarksは、ブックマークの管理を革新するサービスとして多くのユーザーに支持されましたが、企業の動向やプライバシーの問題も影響し、最終的にはサービスを終了せざるを得ない時期が訪れました。かつてのXmarksの存在は、インターネットの歴史において重要な位置を占めています。

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