YAZAWA (矢沢永吉のアルバム)

『YAZAWA』は、1981年8月5日にワーナー・パイオニアから発売された、矢沢永吉7枚目のスタジオアルバムです。前作『KAVACH』から1年ぶりとなる本作は、矢沢がロサンゼルスに渡って制作した最初のアルバムであり、新たな音楽的挑戦が感じられます。発売日はコンサートツアー「RISING SUN」の期間中であり、その熱気がアルバムにも反映されているかのようです。

プロデューサーには、ドゥービー・ブラザーズのボビー・ラカインドとリトル・フィートのポール・バレアという、アメリカを代表するミュージシャンが起用されました。彼らは全曲の作詞を担当し、全曲英語詞という、当時の日本の音楽シーンでは珍しい試みがなされています。また、ジョン・マクフィーをはじめとする一流ミュージシャンが参加し、サウンド面でも非常に質の高い作品に仕上がっています。

このアルバムはエレクトラ・レコードを通じて全世界で発売され、矢沢永吉の音楽が世界に広がるきっかけとなりました。ジャケット写真は、先行シングル『抱かれたい、もう一度 -LOVE THAT WAS LOST-』と同じものが使用されています。

アルバムタイトルである『YAZAWA』の筆文字は、「フデロゴ」と呼ばれ、アルバム発売後も様々なグッズに使用されるなど、ファンにとってはお馴染みのものとなっています。

収録曲

LP:

DON'T COME TOO CLOSE
DANCE THE NIGHT AWAY
PRETTY WOMAN
LOVE THAT WAS LOST
CAN'T YOU SEE
WANT YOU
SUGAR DADDY
THE RIDE
KOKORO

CD:

CD版の情報は提供されていません。

楽曲解説

DON'T COME TOO CLOSE：アップテンポなロックナンバーで、アルバムのオープニングを飾るにふさわしい一曲です。
DANCE THE NIGHT AWAY：ダンサブルなリズムが特徴的なナンバーで、ライブでも盛り上がる定番曲です。
PRETTY WOMAN：美しいメロディーが印象的なバラードナンバーで、矢沢の歌唱力が際立っています。
LOVE THAT WAS LOST：9枚目のシングルとしてリリースされた曲で、日立マクセル・カセットテープのCMソングとしても使用されました。
CAN'T YOU SEE：パワフルなボーカルが魅力的なロックナンバーです。
WANT YOU：グルーヴィーなサウンドが特徴的な楽曲です。
SUGAR DADDY：セクシーな雰囲気が漂うナンバーです。
THE RIDE：9枚目のシングル『LOVE THAT WAS LOST』のB面としてリリースされた楽曲です。
KOKORO：アルバムのラストを飾るバラードナンバーで、聴く人の心に深く響きます。

『YAZAWA』は、矢沢永吉の音楽キャリアにおいて重要な転換点となったアルバムであり、彼の新たな一面を垣間見ることができる作品と言えるでしょう。

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