YELL〜エール〜/Bell

コブクロのデビューを飾った名曲「YELL〜エール〜／Bell」

2001年3月22日、コブクロはワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビューシングル「YELL〜エール〜／Bell」をリリースしました。このシングルは、彼らの音楽キャリアの出発点であり、後の成功を決定づける重要な一歩となりました。

発売後、このシングルはオリコンシングルチャートで全国4位、大阪では1位を獲得するなど、大きな成功を収めました。累計売上枚数は24万枚を超え、まさにスマッシュヒットと呼ぶにふさわしい結果となりました。デビューシングルとしてこれだけの成果を残したことは、コブクロの才能と実力の高さを証明するものでした。

実は、デビューシングル選考には波乱がありました。「YELL〜エール〜」と、コブクロの結成のきっかけとなった楽曲「桜」のどちらをデビュー曲とするかで、メンバーや関係者の間で真剣な議論が交わされたのです。「桜」は後に2005年11月に12枚目のシングルとしてリリースされましたが、もし「桜」がデビュー曲になっていたら、コブクロの音楽史は大きく変わっていたかもしれません。

「YELL〜エール〜」は、小渕健太郎が作詞作曲を手掛け、笹路正徳が編曲を担当しました。力強くも優しく響くメロディーと、心に響く歌詞は、多くの人々の共感を呼びました。また、この曲はフジテレビ系『ウチくる!?』のエンディングテーマ、東京海上日動のCMソング、TBS系『Yell』のテーマソングとして起用され、テレビを通してさらに多くのリスナーに届けられました。カップリング曲である「Bell」も、テレビ朝日系『やじうまワイド』のテーマソングとして使用され、シングル全体の知名度向上に貢献しました。

「YELL〜エール〜」と「Bell」は、その後も数々のアルバムに収録され、ライブでも定番曲として演奏されています。代表作である『Roadmade』を始め、『ALL SINGLES BEST』、『ALL TIME BEST 1998-2018』、『Seasons Selection〜Spring〜』、『ALL SEASONS BEST』といったアルバムに収録されており、コブクロの楽曲の中でも特に重要な位置を占めていることが分かります。

さらに、「YELL〜エール〜」は、多くのライブ映像作品にも収録されています。『ANSWER』、『LIVE! GO! LIFE!』、『KOBUKURO LIVE TOUR '06 "Way Back to Tomorrow"FINAL』、『KOBUKURO FAN FESTA 2008〜10 YEARS SPECIAL!!!!』、『ALL SINGLES BEST 2 (初回限定盤B)』、『KOBUKUROAD2〜奇跡への軌跡〜』、『TIMELESS WORLD (初回限定盤)』、『KOBUKURO WELCOME TO THE STREET 2018 ONE TIMES ONE FINAL at 京セラドーム大阪』、『KOBUKURO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2019 "ATB" at 京セラドーム大阪』、『KOBUKUROAD5』、『KOBUKURO LIVE TOUR 2022 "GLORY DAYS" FINAL at マリンメッセ福岡』、『The Best flumpool 2.0 〜 Blue［2008-2011］& Red［2019-2023］〜 (ファンクラブ限定盤)」など、コブクロの音楽活動の歴史を語る上で欠かせない楽曲であると言えるでしょう。

「YELL〜エール〜」は、他のアーティストにもカバーされており、2012年には赤羽根健治プロデュースによるカバーが『THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 生っすかSPECIAL 03』に収録されました。また、2017年には豊永利行がアコースティックカバーアルバム『T's』でカバーし、新たな魅力を引き出しています。

このように、「YELL〜エール〜／Bell」は、コブクロの音楽的出発点としてだけでなく、日本の音楽シーンにおいても重要な楽曲として、現在も愛され続けています。その普遍的な魅力は、これからも多くの人々の心に響き続けることでしょう。

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