YouTube Rewindは、毎年その年に投稿された
動画を振り返る
YouTubeの公式企画であり、
2010年から
2019年まで実施されました。この企画では、様々な要素を元に
動画をランキング形式で紹介し、特に人気のあった
動画やその年に特筆すべき人物、
楽曲などが取り上げられました。さらに、インターネットで流行したミームやトレンドも
動画の中に取り込まれており、視聴者にとって時代の流れを感じる貴重なコンテンツとなっていました。
初めてのRewind
最初の
YouTube Rewindが投稿されたのは
2010年12月13日で、タイトルは「2010
YouTube Rewind: Year in Review」でした。この
動画では、前年の
YouTubeで最も人気のある
動画をトップ10として特集しており、
YouTubeの初期の人気コンテンツを振り返る形で大いに話題となりました。制作にはSeedwellとPortal A Interactiveの協力があり、以降のRewindは
YouTubeの公式チャンネルである
YouTube Spotlightにアップロードされることとなりました。
各年の特色
2011年
2011年12月20日には「
YouTube Rewind 2011」が投稿され、特にレベッカ・ブラックの「フライデー」が話題となりました。この年も、人気の
動画トップ10を取り上げた内容でした。
2012年のRewindは人気の
YouTuberや音楽ビデオに焦点を当て、話題の出来事やミームについても触れるようにスタイルが変わりました。「Rewind
YouTube Style 2012」は
PSYの「江南スタイル」に触発された作品で、それまでのスタイルとは一線を画しました。
2013年には「What Does 2013 Say?」としてYlvisの
楽曲を
パロディにした内容で、特に著作権に関するトラブルが話題になりました。
2014年「Turn Down for 2014」では、多くのインターネットミームが取り入れられ、
2015年の「Now Watch Me 2015」は
YouTubeの設立10周年を記念した内容になりました。
2016年のRewindは「The Ultimate 2016 Challenge」というタイトルで、チャレンジ
動画を中心に人気が再確認されましたが、続く
2017年から大きな批判を受けました。特に
2018年の「Everyone Controls Rewind」は史上最も低評価を受けた
動画となり、家族や著名人との関わり方に問題が指摘されました。
2019年には「For The Record」という形式で再び原点回帰し、トレンドを反映させた作品が作られましたが、その出来には賛否が分かれました。
Rewindの廃止とその後
2020年には「
2020年は違っていた」という理由でRewindが行われず、その後MrBeastによるコンテンツが代替的に提供されました。そして2021年には正式にRewindの廃止が発表され、その代替コンテンツとして「Escape2021」のライブ配信が行われるなど、新たな形への移行が進められています。
YouTube Rewindは、ただの
動画回顧ではなく、
プラットフォームの文化や流行を反映する重要なイベントであり、視聴者がどのように
YouTubeを楽しみ、共に成長してきたかを示す指標でもありました。