ZELDA (ゲーム&ウオッチ)

ZELDA: 携帯型ゲーム機の傑作

『ZELDA』は、任天堂が発売した「ゲーム&ウオッチ」シリーズの作品の一つで、1989年8月に日本以外の地域でリリースされました。このゲームは、人気のアクションアドベンチャーシリーズ「ゼルダの伝説」をテーマにしており、携帯型の液晶ゲーム機として初めて登場した作品でもあります。物語は、悪のドラゴンによってさらわれたゼルダ姫を救うため、主人公のリンクがダンジョンを探索するという内容です。前作との関連性はあまり強調されていませんが、2017年の設定資料集ではシリーズの派生作品と位置づけられています。

このタイトルは、2画面が上下に連なる「マルチスクリーン」シリーズの最終作であり、ゲームの進行に応じて異なる画面がプレイヤーによって操作される仕組みが特徴です。”

ゲームシステム

『ZELDA』には8つのダンジョンがあり、各ダンジョンは複数のフロアで構成されています。プレイヤーは敵のボス「ゴブリン」を倒すことで次のフロアに進むことができ、最終的なボス「ドラゴン」を撃破することでダンジョンをクリアします。途中で選べるルートによって、クリアまでの難易度やフロア数が変化するのも魅力です。

リンクの操作は主に下画面で行われ、ドラゴン戦の際には上画面を使います。上画面ではリンクの所持アイテムやマップ情報も確認でき、戦略的にゲームを進めることが求められます。基本的な操作としては、十字ボタンで移動、攻撃ボタンで敵への攻撃を行います。また、リンクは盾を持ち、通常時には前方を防御し、攻撃時には後方を防御することが可能です。

リンクのライフは初期で3つ設定されており、最大5つまで増やせます。ライフが5つのときは遠距離攻撃ができるため、戦闘が有利に進められるでしょう。もしライフが尽きるとゲームオーバーとなりますが、コンティニューボタンを押すことで同じフロアから再開可能です。ただし、スコアはリセットされます。

アイテムの種類

ゲーム中には、プレイヤーに有利に働くアイテムが存在します。例えば、トマホークという斧型の武器は、ドラゴン戦で自動的に装備され、通常の3倍の攻撃力を持っています。しかし、ドラゴンを倒すと消えてしまい、次のダンジョンには持ち越せません。さらに、マップアイテムを使うとダンジョン内のフロア構成を把握可能で、命の水によってライフを回復でき、戦闘が有利になります。また、特定のエリアで入手できるハートアイテムは、その場で1つのライフを回復します。

登場キャラクター

本作に登場するキャラクターには以下のような者がいます:

• - リンク: 主人公で、奪われたゼルダ姫を救うため冒険します。
• - ゼルダ姫: リンクの恋人であり、ドラゴンに捕まってダンジョンに囚われています。
• - ゴブリン: 各ダンジョンのフロアのボスで、槍で攻撃してきます。
• - ドラゴン: ダンジョン最奥のボスで、炎や尾を用いて攻撃します。
• - スタルフォスやゴースト: 戦うことはできませんが、リンクに対して攻撃を行います。

ゲームはゼルダ姫を救出しクリアすることで完結しますが、再度プレイすることで2周目があり、これにより敵の動きが少し速くなります。スコアは持ち越されるため、ハイスコアを目指して何度も挑戦する楽しさがあります。

このように『ZELDA』は、携帯型という限られたスペースで多様な要素を盛り込み、ファンの心をつかむ作品となっています。

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