ZOO (ダンス&ボーカルユニット)

ZOO（ズー）

ZOOは日本のダンス&ボーカルグループで、1989年から1995年まで活動していました。このグループはJ-POPにおけるダンス&ボーカルグループの先駆け的存在とされており、その影響力は今でも感じられます。ZOOのメンバーは、時期により異なり、入れ替わりが激しかったため、正確な構成を知るのは困難ですが、グループ名を冠した「Zoo Jr.」も存在しました。

結成と活動の開始

ZOOは1989年6月、テレビ朝日で放送された「DADA L.M.D」のダンスコンテストに参加した8名のダンサーによって結成されました。10月には「ZOO」というグループ名に改められ、1990年1月には新たにダンサーが加わり9名体制に移行。その年の5月、テレビ番組のオープニングテーマ曲「Careless Dance」でCDデビューを果たします。

ヒット曲と成長

1991年11月にはシングル「Choo Choo TRAIN」をリリースし、この曲はJR東日本のCMソングとしても知られることになります。「Choo Choo TRAIN」はオリコンで最高3位を記録し、ゴールドディスクではダブル・プラチナに認定され、ZOOの最大のヒットとなりました。作曲は中西圭三が手がけており、彼は他の楽曲にも携わるなど、ZOOの音楽スタイルに大きく関与していました。1992年には日本武道館で初の公演も成功させ、確固たる人気を誇るようになりました。

解散とその後

ZOOは1995年12月に解散を発表し、最後のライブは新宿厚生年金会館で行われました。解散後のメンバーはそれぞれの道を歩み始め、TACO・CAP・HIROの3人はLUV DELUXEを結成し、DREAMS COME TRUEのプロデュースで新たな活動を行いました。また、2012年には一部のメンバーが「ZOO FUNK」としてイベント出演し、再びファンの前に姿を現しました。

メンバーのその後

解散時のメンバーには、リーダーのTACO（野嶋千照）やメインボーカルのSATSUKI（御木五月）などがいました。TACOはその後現代舞踊研究家として活動し、SATSUKIはソロでの音楽活動を続けました。HIRO（五十嵐広行）はEXILEのリーダーとして名を馳せ、CAP（坂井俊浩）は2015年に逮捕されるなどの波乱も抱えつつ、今日もダンス業界での活動を続けています。他のメンバーもそれぞれに活動を展開し、ダンスや音楽に関わり続けています。

音楽と映像作品

ZOOは数多くのシングルとアルバムをリリースし、最大のヒット曲「Choo Choo TRAIN」を含むオリジナルアルバムやベストアルバムも残しています。ライブアルバム「ZOO THE FINAL -LAST DANCE LIVE-」など、彼らの活動を記録した映像作品も多く、音楽だけでなく映像面でも多くのファンに支持されました。

結び

ZOOはその短い活動期間にも関わらず、数々のヒットを生み出し、日本の音楽シーンに大きな影響を与えたグループです。今でも彼らの楽曲は多くの人々に親しまれ、音楽史に名を刻み続けています。

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