Zeppブルーシアター六本木
Zeppブルーシアター六本木(ゼップブルーシアターろっぽんぎ)は、
東京都港区六本木に位置していた劇場で、合計901席の客席を有していました。この劇場は、
2007年12月1日に開設され、その後の約10年間、多様なパフォーマンスが行われる場となりました。
概要・歴史
この場所は明治時代には東京川崎財閥の屋敷として利用されており、戦後には外国人向けの高級住宅「川崎ハウス」としても知られていました。
2007年、ブルーマングループのアジア初のロングラン公演専用劇場として新たに生まれ変わったのです。開設時には株式会社インボイスが命名権を取得し、「インボイス劇場」として運営が開始されました。
劇場の内部は主に黒を基調としたデザインで、照明機材においては光漏れ防止とハレーション対策が施され、ブルーマンのパフォーマンスに最適化されていました。また、ロンドンやアムステルダムの専用劇場と同じ規模である900席が設けられ、開場から約2年後の2009年9月には来場者数が40万人を突破しました。
2010年4月29日からは「六本木ブルーマンシアター」と名を改め、ブルーマングループの公演が続きました。
2012年3月31日に全1388回の公演が幕を閉じた後は、その翌月から劇場名が「六本木ブルーシアター」と変更されました。この間、
2012年9月にはマイケル・ジャクソンの軌跡を辿る『THRILLER LIVE/スリラーライブ』が催され、来場者に新たな体験を提供しました。
2013年4月からは芸能プロダクションのアミューズと業務提携し、「アミューズ・ミュージカルシアター」として再開業しましたが、当初の計画では韓国ミュージカルの専用劇場として年間8〜10作品の上演を予定していました。しかし、実際には稼働率が低く、来場者の数も目標には及ばず、興行的にはあまり成功しませんでした。その結果、方針を見直し、アミューズ所属のアイドルグループのライブイベンが開催されることとなります。特に、
2014年4月6日には虎姫一座の公演で千穐楽を迎え、わずか1年強の運営で劇場の使用契約が満了しました。
再開と閉館
2014年4月以降、劇場名は再び「六本木ブルーシアター」に戻り、舞台だけでなく、
乃木坂46などのライブイベントの場としても利用されるようになりました。
2015年1月1日には
Zeppライブによる共同運営が開始され、「
Zeppブルーシアター六本木」として新たなスタートを切りました。
しかし、
2017年11月12日をもって土地使用契約の満了を迎え、劇場は閉館となりました。劇場の管理元であるトリックスターエンターテインメントは、新たな劇場の移転先を探しているとのことです。なお、劇場があった土地は六本木五丁目西地区の再開発区域に含まれており、2025年度から新しい開発が進められる予定です。
公演とアクセス
この劇場では、ブルーマンを始め、多種多様な公演が行われました。また、東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩12分、南北線・都営地下鉄大江戸線麻布十番駅からは徒歩10分の便利なアクセスがありました。将来的には、この地に新たな劇場が再び設立されることが期待されています。