FUN.

FUN. (ファン)

FUN.は、アメリカ合衆国ニューヨークを拠点に活動していたインディーポップバンドです。2008年に結成され、2015年に活動を休止するまで、その独特な音楽性とキャッチーなメロディーで多くのファンを魅了しました。

メンバー構成

バンドは、以下の3人で構成されていました。

ネイト・ルイス (Nate Ruess): リードボーカル
アンドリュー・ドスト (Andrew Dost): ベース、ピアノ
ジャック・アントノフ (Jack Antonoff): リードギター、ドラムス

また、ツアーやレコーディングでは、以下のサポートメンバーが参加していました。

ジョナサン・ゴールドステイン (Jonathan Goldstein): ドラム (2008年 - 2010年)
ネイト・ハロルド (Nate Harold): ベース (2009年 - 2015年)
エミリー・ムーア (Emily Moore): キーボード、ギター (2009年 - 2015年)
ウィル・ヌーン (Will Noon): ドラム (2011年 - 2015年)

バンドの歴史

結成

2008年2月、ネイト・ルイスが在籍していたバンド、ザ・フォーマットが解散。その後、ルイスはスティール・トレインのジャック・アントノフ、アナサロのアンドリュー・ドストと連絡を取り合い、ニューヨークで3人が出会います。その週のうちにバンド「FUN.」を結成し、ニュージャージー州で楽曲制作を開始しました。

2008年8月には、初のデモ曲「ベンソン・ヘッジス」を無料公開し、同年11月にはジャックス・マネキンのツアーに参加。その後、デビューアルバムのプロデュースをスティーヴン・マクドナルドに依頼しました。

デビューアルバム『エイム・アンド・イグナイト』

2009年4月、Nettwerk Recordsからデビューすることを発表し、8月にはデビューアルバム『エイム・アンド・イグナイト』をリリースしました。このアルバムは、批評家から「ポップ・アルバムのあるべき姿」「革新的で最高」と評価されました。

アルバムはBillboard 200で71位を記録し、2010年にはパラモアのツアーでオープニングアクトを務めるなど、活動の幅を広げていきました。また、旅行サイト「エクスペディア」のCMに楽曲が使用されるなど、幅広い層に認知されるきっかけとなりました。

大ヒットアルバム『サム・ナイツ 〜蒼い夜〜』

2011年5月にはパニック!アット・ザ・ディスコとの共同制作楽曲をリリースし、同年9月には、後に大ヒットとなる「伝説のヤングマン〜ウィー・アー・ヤング〜」をリリースします。この楽曲は、Billboard Hot 100で6週連続1位を獲得し、2013年にはグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞しました。

2012年2月には、セカンドアルバム『サム・ナイツ 〜蒼い夜〜』をリリース。このアルバムもBillboard 200で3位を記録し、大ヒットとなりました。その後、「サム・ナイツ」「キャリー・オン」などのシングルもリリースし、音楽番組やイベントにも多数出演しました。

活動休止

2015年2月、バンドは公式サイトで活動休止を発表します。解散ではなく、メンバーそれぞれが別のプロジェクトに集中するための休止であると説明されました。

受賞歴

FUN.は、その活動期間中に数々の賞を受賞しています。

グラミー賞: 2回
ティーン・チョイス・アワード: 2回
ビルボード・ミュージック・アワード: 1回
インディペンデント・ミュージック・アワード: 1回

ディスコグラフィ

スタジオアルバム

エイム・アンド・イグナイト (2009年)
サム・ナイツ 〜蒼い夜〜 (2012年)

EP

Before Shane Went to Bangkok: Live in the USA (2013年)

主なシングル

伝説のヤングマン〜ウィー・アー・ヤング〜 (2011年)
サム・ナイツ (2012年)
* キャリー・オン (2012年)

まとめ

FUN.は、その短い活動期間の中で、インディーポップシーンに大きな影響を与えたバンドの一つです。彼らの音楽は、キャッチーなメロディーと、心に響く歌詞、そしてメンバーの個性が融合した独特なものでした。活動休止後も、彼らの音楽は多くの人に愛され続けています。

もう一度検索