南野陽子さんの5枚目のスタジオ
アルバム『GLOBAL』は、
1988年7月15日にCBS・ソニーよりリリースされました。通常盤CDは7月21日発売です。
前作が
シングル・コレクションだったため、オリジナル
アルバムとしては『
GARLAND』以来、約8ヶ月ぶりのリリースとなります。
アルバム制作にあたり、ジャケット写真や歌詞ブックレットの写真撮影、レコーディングは、
ニューヨークと
バハマを舞台に行われました。これらの撮影と並行して、ミュージックビデオ作品『COLORFUL AVE.』の撮影も行われています。
アルバムの楽曲には、「カリブへ行きたい」や「SPLASH」など、
リゾート地での
バカンスを連想させる楽曲が収録されており、
南野陽子さんの明るく開放的なイメージを反映しています。
南野陽子さんの楽曲は、多くの場合、
萩田光雄さんが編曲を担当していますが、この
アルバムでは、楽曲の半数を
大谷和夫さんが編曲を担当している点が特徴的です。
アルバムのサイドキャップには「たのしい想い、かなしい想い……いっぱい、つめこんで。」という
キャッチコピーが添えられており、
アルバムに収録されている楽曲の多様な感情表現を示唆しています。
限定盤CDは2枚組となっており、1枚目のCDには
アルバム収録曲が収録され、2枚目のCDには「なんの相性診断げえむ」という楽曲が収録されています。
LPとカセットテープ版は1枚組で、CD版とは収録曲が若干異なります。LPとカセットテープのA面、B面に収録されている楽曲は、CD版とは異なる構成となっています。
『GLOBAL』は、
南野陽子さんの音楽性における多様な側面、そして、その音楽を彩る映像作品との密接な関係を示す、重要な作品と言えるでしょう。
ニューヨークと
バハマでのロケーション撮影によって生み出された、開放的でエネルギッシュな雰囲気と、バラエティ豊かな楽曲群は、多くのファンを魅了しました。先行
シングルとして収録された「あなたを愛したい」も、この
アルバムの代表曲として広く親しまれています。
この
アルバムは、
南野陽子さんのキャリアにおいて、音楽的にもビジュアル的にも重要な転換期を示す作品であり、彼女の多才な才能が存分に発揮された、記憶に残る1枚として高く評価されています。当時、多くのリスナーに愛された作品であり、現在でもその魅力は色褪せていません。
規格品番はLPが28AH5081、CTが28KH5081、限定盤CDが38DH-5085/6、通常盤CDが32DH5081となっています。