KAT-TUN 12thシングル「Going!」:グループの転換期を象徴する一曲
2010年5月12日、J-One Recordsより発売された
KAT-TUNの12枚目の
シングル「Going!」は、同グループの歴史において重要な位置を占める作品です。日本テレビ系人気番組『
Going!Sports&News』のテーマソングとして書き下ろされた表題曲「Going!」は、アップテンポで力強いサウンドが特徴です。楽曲制作には、数々のヒット曲を手がけてきた実力派クリエイター陣が参加しており、
KAT-TUNの持ち味であるパワフルなパフォーマンスと見事に融合しています。
この
シングルは、同年2月にリリースされた「Love yourself 〜君が嫌いな君が好き〜」以来、約3ヶ月ぶりのリリースとなります。しかし、この
シングル発売を機に、メンバーの
赤西仁がソロ活動に専念するため
ロサンゼルスへ渡り、同年7月にはグループからの脱退を発表しました。「Going!」は、
赤西仁が参加した最後の
シングルとして、グループの大きな転換期を象徴する作品と言えるでしょう。
シングルには、表題曲「Going!」に加え、カップリング曲「FALL DOWN」と、それぞれのオリジナルカラオケバージョンが収録されています。さらに、初回限定盤には、より多くの魅力が詰まっています。初回限定盤1には、爽やかなメロディーが印象的な「SMILE」が収録。一方、初回限定盤2には、田中聖と
中丸雄一のソロ曲がそれぞれ収録されており、メンバーそれぞれの個性と才能を存分に味わえる内容となっています。田中聖の「I DON'T MISS U」は、クールでダンサブルな楽曲で、
中丸雄一の「Answer」は、切ないメロディーが心を揺さぶるバラードです。これらのソロ曲は、各メンバーの音楽的な幅広さを感じさせ、グループとしての魅力をさらに多角的に見せてくれます。初回限定盤1には、表題曲「Going!」のミュージックビデオとメイキング映像が収録されたDVDも付属しています。
チャートにおける「Going!」の成績は、まさに圧巻でした。発売初週で23万枚を売り上げ、
2010年5月24日付
オリコン週間
シングルランキングで堂々の1位を獲得。デビュー
シングル「
Real Face」から12作連続の首位獲得という快挙を達成し、
ジャニーズ事務所所属グループとして、NEWSと並ぶ歴代2位タイの記録を樹立しました。これは、
KAT-TUNの高い人気と実力を改めて証明する結果となりました。
「Going!」は、単なる楽曲を超えた、
KAT-TUNというグループの変遷、そしてメンバー個々の成長を凝縮した作品です。アップテンポな表題曲から、ソロ曲で垣間見えるメンバーの個々の才能まで、多様な魅力を堪能できる、まさに彼らの集大成ともいえる
シングルと言えるでしょう。楽曲を通して、グループの勢いと、将来への期待、そして一抹の寂しささえも感じ取ることができる、まさに時代を象徴する名曲です。
赤西仁の脱退という大きな転換期を迎えながらも、
KAT-TUNは「Going!」によって、新たなステージへと歩みを進めていきました。