あいあいパーク

あいあいパーク：宝塚の緑と歴史が息づく複合施設

兵庫県宝塚市山本に位置するあいあいパークは、花と緑に関する情報発信基地として、地域住民に親しまれる複合施設です。国道176号線を挟んで南側には山本新池公園が広がり、自然豊かな環境に恵まれた立地となっています。

山本：1000年の歴史を誇る植木生産地

あいあいパークがある山本地区は、1000年以上の歴史を持つ植木生産地として知られています。接木術の発祥の地としても有名で、日本三大植木生産地の一つに数えられるほど、その歴史と技術は深く根付いています。現在でも宝塚市の植木産業は重要な地場産業であり、全国の花き植木産業界における流通拠点としての役割を担っています。

あいあいパークの誕生：震災からの復興と地域振興

1995年の阪神淡路大震災では、既存のコミュニティ施設が使用不能となりました。この状況を受け、地元代表者16名から花き植木産業の振興施設建設の陳情が行われ、あいあいパーク構想がスタートしました。園芸振興施設、コミュニティ施設に加え、防災機能も備えた複合施設として建設されることとなりました。

イギリス風の建築：伝統と現代が融合

あいあいパークの本体棟は、イギリス総領事館の協力のもと、17世紀のイギリス田園地帯の旧家をイメージして設計されました。設計から資材に至るまで、イギリスから専門家を招き、伝統的なハーフティンバー工法を用いた本格的なイギリス式建築となっています。オーク材など、厳選されたイギリス産の材料を使用していることも特徴です。

多彩な施設：地域交流と文化の発信

あいあいパーク内には、多様な施設が整備されています。イギリス風の建物内には、エントランスホール、ギャラリー、ショップ、カルチャー教室、事務室などが配置され、地域住民の交流拠点として機能しています。また、山本会館という共同利用施設も備え、地域活動のサポートも行っています。

屋外には、モデルガーデン、英国風庭園、日本庭園、森林園、芝生広場など、様々なタイプの庭園が整備されており、四季折々の美しい景観を楽しめます。山本新池公園と一体的に整備された広大な緑地空間は、憩いの場として、また防災公園としての役割も担っています。

ショップとしては、生活雑貨店、輸入生活雑貨店、パン屋などが入居し、買い物を楽しむこともできます。

あいあいパークの役割：過去、現在、未来への架け橋

あいあいパークは、単なる施設ではなく、山本地区の歴史と文化、そして豊かな自然を繋ぐ重要な役割を担っています。震災からの復興のシンボルとして、地域住民の交流拠点として、そして未来への発展を支える拠点として、その存在感はますます大きくなっています。歴史と自然、そして人々が調和する、宝塚の新たな魅力として、あいあいパークはこれからも発展を続けていくでしょう。

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