あいちフィナンシャルグループ

株式会社あいちフィナンシャルグループについて

株式会社あいちフィナンシャルグループは、愛知県に拠点を置く第二地方銀行である愛知銀行と中京銀行が経営統合し、2022年10月3日に設立された金融持株会社です。この経営統合は、両行がそれぞれの強みを活かし、より強固な金融基盤を築くことを目的としています。

経営統合の経緯

2021年12月10日、愛知銀行と中京銀行は、経営統合および翌年の共同持株会社設立、そして2024年を目処とした両行合併に合意したと発表しました。この発表は、地域金融機関が直面する経営環境の変化に対応し、持続的な成長を目指すための重要な一歩となりました。

2022年5月11日には、持株会社の社名が「あいちフィナンシャルグループ」となることが発表されました。この名称には、「愛知銀行の『あ』、中京銀行の『ち』、そして地域一番を目指す『い』」という想いが込められており、地域社会への貢献を目指す強い意志が示されています。

両行は、かつて三菱UFJ銀行（MUFG）の前身である旧三菱銀行、旧東海銀行とそれぞれ親密な関係にありました。しかし、2022年8月24日には、中京銀行の筆頭株主であった三菱UFJ銀行が保有する中京銀行株をすべて売却し、経営統合に向けた動きが加速しました。また、三菱UFJ銀行は2017年12月以降、愛知銀行株も売却しています。

発足後の動き

2022年10月3日、「あいちフィナンシャルグループ」が正式に発足しました。経営統合により、両行の預金残高は合計で5兆円を超え、東海地方では名古屋銀行を上回るトップクラスの地銀グループとなりました。今後は、両行のシステム統合、店舗の統廃合など、経営効率化に向けた取り組みが進められています。

具体的には、両行合わせて155ある店舗のうち、地盤が重なる店舗を中心に約3割を削減する計画が進められています。これにより、経営資源をより効果的に活用し、顧客へのサービス向上を目指します。

2025年1月1日には、愛知銀行が中京銀行を吸収合併し、新会社「株式会社あいち銀行」として新たにスタートする予定です。この合併により、より一体的な経営体制を築き、地域経済への貢献を強化する狙いです。

沿革

2021年12月：愛知銀行と中京銀行が持株会社方式での経営統合、および2024年を目処に両行合併で合意。
2022年5月11日：持株会社の商号を「あいちフィナンシャルグループ」に決定。
2022年9月29日：愛知銀行・中京銀行がともに上場廃止。
2022年10月3日：あいちフィナンシャルグループ発足。両行は完全子会社となる。同日、東証プライム市場・名証プレミア市場に上場。
2023年1月16日：愛知銀行春日井ローンセンターを中京銀行勝川支店内に移転し、住宅ローン業務の協業を開始。
2023年3月13日：愛知銀行東京支店を中京銀行東京支店と共同店舗化。
2023年5月22日：愛知銀行大阪支店を中京銀行大阪中央・奈良・桜井支店と共同店舗化。
2024年4月2日：エイエイエスシー（AASTグループ）を子会社化。
2024年8月1日：新東通信との合弁会社「あいちFGマーケティング」を設立。
2025年1月1日：愛知銀行が中京銀行を吸収合併し、「株式会社あいち銀行」に商号変更予定。

関連会社

株式会社愛知銀行
愛銀リース株式会社
株式会社愛銀ディーシーカード
愛銀コンピュータサービス株式会社
愛銀ビジネスサービス株式会社
愛知キャピタル株式会社
株式会社中京銀行
株式会社中京カード
中京ファイナンス株式会社
株式会社エイエイエスシー（持株会社）
株式会社エイエイエスティ
株式会社エイエイエスティ東京
株式会社アイエスティ
株式会社あいちFGマーケティング

まとめ

あいちフィナンシャルグループは、愛知県を代表する二つの地方銀行が統合して誕生した、地域金融の新たな担い手です。両行の強みを結集し、地域経済の発展に貢献することを目指しています。

外部リンク

公式ウェブサイト

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