おしおしお

おしおしおは、日本の女性漫画家、イラストレーターです。2014年に芳文社の「まんがタイムきらら」とKADOKAWAの「月刊コミックアライブ」で、それぞれ『神様とクインテット』と『さくらマイマイ』の連載を同時に開始し、商業デビューを果たしました。その後、ライトノベルのイラストや、バーチャルYouTuber（VTuber）のキャラクターデザインなど、幅広い分野で活躍しています。

神奈川県出身のおしおしおは、美術大学を卒業後、広告関連の会社に就職しましたが、絵の仕事への情熱を諦めきれず、約1年で退職。同人活動を経て、芳文社の編集者の目に留まり、美大生のキャンパスライフを描いた4コマ漫画『神様とクインテット』で商業漫画家としてデビューしました。同時期にKADOKAWAの「月刊コミックアライブ」で、世間知らずのお嬢様が庶民の暮らしを学ぶ4コマ漫画『さくらマイマイ』の連載を開始。

2019年からは、講談社の少年マガジンエッジで、元ヤンキー少女と頭にシカの角が生えた少女との日常を描くコメディ漫画『しかのこのこのここしたんたん』を連載し人気を博しました。

コミックキューンの編集の紹介で、MF文庫Jの担当編集から、ライトノベル『姫さま、世界滅ぶからごはん食べ行きますよ！』（原作：おかざき登）のイラストの依頼を受けました。おしおしおは以前から『キノの旅』シリーズのイラストレーターである黒星紅白に憧れており、2016年5月に発売された同作の第1巻から、ライトノベルのイラストも手掛けるようになりました。

2019年からは、ホロライブプロダクション所属のバーチャルYouTuber「天音かなた」のキャラクターデザインを担当。これを機に、にじさんじ所属の「空星きらめ」のキャラクターデザインも担当するなど、VTuber業界でもその才能を発揮しています。

第10回絵師100人展にも出展しており、切ない表情で涙を流す少女のイラストには定評があります。著名なライトノベル作家による失恋をテーマにしたアンソロジー小説同人誌の表紙イラストも担当しました。また、自著のギャグ漫画では、登場人物が頻繁に涙や鼻水、血などの体液を流すシーンが特徴的で、おしおしお作品の個性となっています。

天音かなたに声が猫又おかゆに似ていると言われたこと、そして自身も猫又おかゆのファンであることから、猫又おかゆの物真似をするようになったというエピソードも持っています。また、貧乳に強いこだわりがあり、天音かなたや空星きらめのファンアートにおいて、胸を大きく描くことを禁じています。特に天音かなたに対しては、ホロライブの同僚VTuberである宝鐘マリンが、自身の配信で天音かなたのバストを大きく描いたファンアートを描こうとした際、おしおしお本人が配信を見て「法廷で会おう」とコメントしたという逸話も残っています。

作品リスト

漫画作品
神様とクインテット（まんがタイムきらら）
さくらマイマイ（月刊コミックアライブ→コミックキューン）
しかのこのこのここしたんたん（少年マガジンエッジ→マガジンポケット）
イラスト
姫さま、世界滅ぶからごはん食べ行きますよ！（MF文庫J）
その他アンソロジー、小説の挿絵など多数
キャラクターデザイン
天音かなた（ホロライブプロダクション）
空星きらめ（にじさんじ）

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