がんばらんば

がんばらんばについて

「がんばらんば」は、日本のシンガーソングライター、さだまさしによって作られた楽曲で、2006年4月からNHKの子供向け歌番組『みんなのうた』で放送されています。曲名の意味は標準語で「頑張らなければ」であり、歌詞は彼の出身地である長崎弁で書かれています。この楽曲は、長崎県民の健康を増進するため、2008年には長崎県により県民体操としても採用されることとなりました。

この体操には初級から上級までの3段階の振り付けがあり、参加者が楽しく体を動かしながら健康を意識することを目的としています。

歌の特徴

「がんばらんば」の歌詞はすべて長崎弁で表現されており、地域に深く根付いた文化を反映しています。楽曲中には、長崎の伝統的なわらべ歌「でんでらりゅう」やキャロルの楽曲「荒野の果てに」も引用されており、さらにはラップも取り入れられています。CDなどでは「長崎弁バージョン」としてリリースされましたが、後に群馬弁バージョンも登場しました。この際、標準語のバージョンは「日本語訳」と表記されていますが、これはさだが普段から長崎弁と標準語を区別しているためです。

さだはこの曲をアルバムに含めようと考えましたが、音楽の流れが他の曲と大きく異なるため、CD化は見送られました。その後、この曲は『さだまさしベスト3〜讃』に収録されることになります。しかしNHKの判断で、この曲は子供たちにとって良い曲だと認識され、『みんなのうた』での放送が実現しました。

放送と映像制作

「がんばらんば」が放送された際のアニメーションは、吉良敬三が手掛け、CG制作は飯田力が担当しました。映像では、お地蔵さんがラップと大縄跳びに挑戦する様子が描かれ、日本の伝統的な模様である七宝や麻の葉のバックグラウンドが印象的です。また、この曲は『横浜から突然生放送! 大型連休もさだまさし』の中でも披露されました。

さらに、シングル盤だけでなく、さだがチャイナ服とサングラスを身に着けて歌う姿を収めたDVDもリリースされました。プロモーションビデオやコンサートの際には、長崎市のダンススクールR-PROJECT DANCE STUDIOのダンサーたちがバックを務めています。その他、2006年4月にはKBCの『ドォーモ』のエンディングテーマとしても使用されました。

DVDと後続の作品

2006年5月10日には、この曲のプロモーションビデオと体操講座を収めたDVDが発売されました。ライナーノーツには、さだ自身がPVで演じたキャラクターの背景を紹介しています。また、2009年にリリースされたアルバム『美しい朝』には、同曲をリメイクした「がんばらんばMottto」が収録され、さらに『今夜も生でさだまさし』シリーズのオープニングテーマとしても一時使用されました。

このように、「がんばらんば」はさだまさしの音楽の中でも特に地域色豊かで、広く親しまれる楽曲となっています。

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