きみのためなら死ねる

『きみのためなら死ねる』

概要

『きみのためなら死ねる』は、セガが2004年12月2日にニンテンドーDS用ゲームソフトとして発表した作品で、略称は「きみしね」です。このゲームは、ニンテンドーDS本体と共にリリースされたローンチタイトルで、日本以外でも北米やヨーロッパで別タイトルで展開されました。北米では『Feel the Magic: XY/XX』、ヨーロッパでは『Project Rub』という名で知られ、年齢制限についても地域によって異なり、日本は全年齢対象であるのに対し、北米はESRBにより13歳以上、ヨーロッパは12歳以上に分類されています。

本作の開発は、後にセガに統合されるソニックチームが手掛け、ディレクターは吉永匠が務めました。ストーリーは、道で出会った女性に一目惚れする主人公が、「Rub Rabbits」と名乗る仲間たちと共に、女性の関心を引くためのパフォーマンスを繰り広げながら成長していく様子が描かれています。特に各種ミニゲームでは、ニンテンドーDSの様々な機能を活用したものが多数収録されています。

ゲーム内容

本作には、全19話のストーリーがあり、それぞれの話には1から3個のミニゲームが設定されています。プレイヤーはその中から好きなミニゲームを選び進行していき、特定のクリア回数を達成することでストーリーが進みます。成功すればポイントが加算されますが、失敗するとポイントが減少するため、連続クリアが求められます。場合によっては特定のミニゲームをクリアしなければ次のステージに進めない設計になっています。

クリアしたミニゲームは「メモリーズ」として記録され、ここから自由に選んでプレイすることができます。未プレイの物から1から10のレベルを選び、クリア数が一定に達すると、女性キャラクターの衣装に新たにマニアックなデザインが追加されるシステムも存在します。ミニゲーム開始前には、4コマ漫画形式でのデモが挿入され、タッチパネルにあるポイントをタッチすることで、マニアックの追加カウントが行える工夫も見られます。

ミニゲームの種類

全29種類のミニゲームが収録されおり、その一部を紹介します。例えば、「キンギョ」では飲み込んだ金魚を吐き出させる操作、「パラシュート」では文字を入力してパラシュートを開かせます。また、「ロウソク」では距離を測りながらろうそくの火を消すゲームや、ショッピングカートを障害物から守る「カート」など、ミニゲームによって内容が多様です。

イメージソング

本作には特筆すべきイメージソングがあり、その強烈なメロディとリズムが印象的です。この曲は男女のコーラスが特徴で、発表当初から「洗脳ソング」と称され、社会現象を巻き起こしました。特に印象的なフレーズが流行語として多くのスペースで取り上げられました。さらに、ゲームの20周年を記念して新たなリミックス音源もリリースされる予定です。

タイトルの由来

このゲームのタイトル「きみのためなら死ねる」は、古い文献に見られる言葉に由来しています。二葉亭四迷の小説からの引用や、流行した漫画から取られたとも言われ、愛の表現として今も語り継がれています。

この魅力的なゲームは、その独特のスタイルとユニークな体験を通じて、多くのプレイヤーに愛され続けています。

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