くろしお出版

株式会社くろしお出版の概要

株式会社くろしお出版（Kurosio Publishers）は、日本国内において教育や学術に特化した書籍を中心に出版を行う企業です。1946年に設立された「ローマ字教育会」がその起源であり、文学や言語教育の重要な役割を担ってきました。

歴史のはじまり

1948年に株式会社化され、国語ローマ字検定に関する教科書を発行したのがこの出版社の最初の重要なステップです。1960年代に入ると、くろしお出版としての商号を使い始め、以降その名は日本の教育出版において確固たる地位を築いていきます。

出版の焦点

主に言語学、日本語教育、英語教育、初年次教育といった学的な分野に焦点を当て、1980年代以降、学術書や教材の発行を続けています。特に言語教育に関する専門書が多く、質の高い教材を提供し続けています。

主な出版物

くろしお出版からは数多くの著名な著作が世に送り出されています。以下はその一部です：

• - 1948年 - 鬼頭礼蔵著『Tarô to Poti』: 検定ローマ字教科書として刊行。
• - 1960年 - 三上章著『象は鼻が長い　―日本文法入門』: 日本語文法の基礎を学ぶための名著。
• - 1982年 - 寺村秀夫著『日本語のシンタクスと意味』（全3巻）: 日本語の構文論及び意味理解に関する重要書。
• - 1998年 - グループ・ジャマシイによる『教師と学習者のための日本語文型辞典』: 日本語の文型を詳しく解説した辞典。
• - 2003年 - 久野暲・高見健一著『謎解きの英文法』シリーズ: 英文法を遊び感覚で学ぶための書籍。
• - 2003年 - 日本語記述文法研究会による『現代日本語文法』全7巻: 現代日本語の詳細な文法を網羅した権威ある全巻シリーズ。

さらに、教育現場で役立つ日本語教材『上級へのとびら』や、大学初年次向けの『知へのステップ』なども刊行されており、学習者のニーズに応えています。これらの教材は、言語学習における実践的なアプローチを重視しており、幅広い年齢層とレベルに対応した内容となっています。

所在地

株式会社くろしお出版は、東京都千代田区二番町4-3に位置し、二番町カシュービルの8階にオフィスを構えています。地理的な利便性もあり、多くの著者や学者と密接な関係を築くことができる環境にあります。

まとめ

株式会社くろしお出版は、日本の言語教育や学術出版の分野において、長い歴史と実績を持つ出版社です。その出版物は教育現場で広く利用され、高い評価を受けています。これからも、多くの学習者や教育者に役立つ書籍を提供し続けることでしょう。

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