させぼ五番街

させぼ五番街の概要と歴史

させぼ五番街は、2013年11月29日に長崎県佐世保市に開業した大型の複合商業施設です。この施設は「つなぐ街・むすぶ街」を基本理念としており、地元の三ヶ町・四ヶ町商店街と佐世保駅を結ぶ存在として名付けられました。

開業までの道のり

させぼ五番街の開発は、佐世保市が1986年に策定した「佐世保港ポートルネサンス21計画」の一環として行われました。この計画は、佐世保駅周辺の再開発を目的としており、商業施設が港の景観を楽しむ公共空間の提供を期待されていました。そのため、地元の商店街や百貨店が大型商業施設誘致に反対する声を上げる中、2008年にはアパマンショップホールディングスが事業者に選定されましたが、その後の経済情勢の変化により計画は一時延期されました。

2009年、アパマンショップの撤退後、佐世保市はエレナグループを新たな事業者として選定し、大規模な商業施設の計画を再び進めることになりました。エレナの選定に際しては、商店街との調和を意識した計画が求められました。

施設の開業と影響

2013年に正式に開業したさせぼ五番街は、全体で約22,000m2の店舗面積を持ち、83店舗が出店しています。スーパーマーケットの「エレナ」を核店舗に、衣類や雑貨、飲食店など多彩な店舗が集まり、地域のショッピングの中心として機能しています。

開業後、施設は予想を超える集客を見込み、1日当たりの売上が約2,500万円に達しました。近隣の佐世保駅の利用者数も前年より20%増加するなど、この商業施設が地域経済に与える影響は大きいことが示されました。

ただし、商店街との関係は複雑であり、開業直後の約1ヶ月間で商店街の売上は減少したとの報告もあります。これに対し、商業施設の設立側は、集客効果がつながり、商店街の活性化にも寄与することを目指していました。

交通アクセス

させぼ五番街は、JR佐世保線の佐世保駅みなと口から徒歩で約1分の距離に位置し、長崎県道11号線にも面しています。これにより、訪れる人々にとってアクセスが非常に便利な立地となっています。

まとめ

させぼ五番街は、開業以来、地域のニーズに応える商業施設として機能しており、観光客や地元住民にとって重要なスポットとなりました。また、地域の商業環境にも大きな影響を与えており、今後のさらなる発展が期待されています。

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