しなの鉄道北しなの線

北しなの線の概要

北しなの線（きたしなのせん）は、長野県長野市にある長野駅から新潟県妙高市の妙高高原駅までを結ぶしなの鉄道の鉄道路線です。この路線は、もともと東日本旅客鉄道（JR東日本）の信越本線の一部であり、2015年に北陸新幹線の開業に伴い経営が分離されて新しい路線として運営されています。

歴史と経営移管の経緯

北陸新幹線の長野駅から金沢駅への延伸が決定した1998年、信越本線の長野駅から直江津駅間はJR東日本から切り離されることが決まりました。この際、長野県を含む沿線での運営について長野市や飯山市といった地方自治体が連携し、2006年に「長野以北並行在来線対策協議会」を設立しました。

その後、しなの鉄道はすでに継続的に運営を行っていた複数の路線と合わせて、長野運行に関するノウハウや資源を活かし、特に運営と初期投資経費の削減に期待が寄せられました。2012年3月、しなの鉄道は、この役割を果たす準備が整ったとされ、長野県側から正式に経営を引き受けることが要請され、承諾されました。

路線の基本情報

北しなの線は、長野駅から妙高高原駅までの長さが37.3kmで、8つの駅が存在します。すべての区間が電化されており、最高速度は85km/hです。運営はしなの鉄道が行っており、主に普通列車として運行されています。

現在、長野駅と妙高高原駅間はおおむね1時間に1本から2本の列車が運行されており、豊野駅や飯山線とも接続しています。また、特別快速車両や地域の多様なサービスも取り入れています。

運行形態と設備

全ての駅には自動券売機が設けられており、駅員の配置は長野駅や妙高高原駅などの主要駅に限られています。ワンマン運転が実施されており、車両運用は基本的に2両または3両編成です。

また、妙高高原駅はえちごトキめき鉄道との接続駅となっていますが、運営形態や使用する車両の違いから相互直通運転は行われていません。そのため、乗り換えが必要になることがあります。

将来の展望

今後の展望として、新駅の設置構想が長野駅から北長野駅の間で検討されていますが、具体的な進展はまだありません。

まとめ

北しなの線は、その運営方法や地域との連携を強化しながら地域の交通網としての役割を果たしています。長野県と新潟県を結ぶ重要な路線として、今後の発展が期待されます。地域の方々や観光客にとっても利用しやすい鉄道路線であり続けることが求められています。

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