ちはら台

ちはら台ニュータウン：千葉県に広がる計画都市

ちはら台は、千葉県市原市と千葉市緑区に位置する、大規模な計画都市です。日本住宅公団（現：都市再生機構）による土地区画整理事業によって開発され、1977年から2007年にかけて、368.9ヘクタールもの広大な土地が整備されました。当初計画は2005年までの予定でしたが、事業期間はその後延長されています。

ちはら台は、隣接するおゆみ野ニュータウンと一体的な都市計画の下で開発が進められました。両ニュータウンは、統一されたデザインと計画に基づき、住みやすい街づくりを目指しています。

開発の経緯と計画

「市原都市計画事業及び千葉都市計画事業」という名称のもと、日本住宅公団、住宅・都市整備公団、都市基盤整備公団（現：都市再生機構）が事業主体となり、大規模な土地開発が行われました。市原市と千葉市の境界を跨ぐ立地から、それぞれの地名から一文字ずつとって「ちはら台」という地名が命名されました。

開発計画には、人口計画や土地利用計画が詳細に盛り込まれ、住宅地だけでなく、商業施設、教育施設、公園などの公共施設も計画的に整備されました。計画段階で幾度かの変更が行われ、最終的には第5回事業計画に基づいて開発が完了しました。

ちはら台の構成

ちはら台は、市原市と千葉市緑区にまたがっており、市原市側にはちはら台東、ちはら台西、ちはら台南の3つの地区が、千葉市緑区側には茂呂町の一部が含まれます。市原市では、住居表示が施行されましたが、換地処分時に廃止されています。開発以前は、押沼、草刈、番場といった旧大字地番が存在していました。

行政・公共施設、教育施設

住民の生活を支える行政・公共施設、教育施設も充実しています。市原市役所ちはら台支所、市原市立ちはら台コミュニティーセンター、図書館、警察署、郵便局などが設置されています。

教育施設としては、複数の小学校（水の江小学校、清水谷小学校、牧園小学校、ちはら台桜小学校）、中学校（ちはら台南中学校、ちはら台西中学校）、幼稚園、保育園、そして学校給食共同調理場などが整備され、子育て世代にも配慮した環境が整っています。

交通アクセス

ちはら台駅（京成電鉄千原線）が地区の中心に位置し、鉄道によるアクセスが容易です。また、千葉中央バスによる路線バスも運行されており、地域内の移動や近隣地域へのアクセスにも便利です。

道路網としては、草刈西広線（瓦窯通り）、八幡草刈線（公園通り）、草刈高倉線、押沼安須線（学園通り）、押沼瀬又線、都市計画道路ちはら台3号線（公園通り）などが整備されています。街路樹にはユリノキ、カツラ、クスノキなど、様々な樹種が植えられており、緑豊かな環境が形成されています。

公園と緑地

ちはら台には、大規模公園であるちはら台公園をはじめ、大小様々な公園が点在しています。堂坂公園、大岬公園、清水谷公園、水の江公園、御影台公園などの近隣公園に加え、多くの街区公園も整備され、住民の憩いの場となっています。

特に特徴的なのは、「かずさの道」と呼ばれる、地区内を東西に約3.7kmに渡って続く遊歩道です。ケヤキ、ソメイヨシノ、クスノキなどの街路樹や植栽も豊富で、自然豊かな環境が保たれています。

近隣ニュータウンとの関係

ちはら台は、おゆみ野、あすみが丘といった近隣のニュータウンと地理的に近接しており、相互に連携した街づくりが行われています。

まとめ

ちはら台ニュータウンは、綿密な計画に基づいて開発された、住みやすさと環境の両立を目指した街です。充実した公共施設、交通アクセス、そして豊かな自然環境は、多くの住民にとって魅力的な生活空間を提供しています。今後の発展にも注目が集まります。

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