でん六

株式会社でん六の概要

株式会社でん六（でんろく）は、山形県山形市を本社とする日本の菓子メーカーです。創業者は鈴木傳六（すずきでんろく）で、彼の名前が社名の由来となっています。1976年から2002年にかけて2代目社長を務めた鈴木傳四郎の後、2017年に現社長の鈴木隆一が就任しました。

沿革

でん六の歴史は1924年に遡ります。この年、鈴木傳六が菓子製造に着手しましたが、1953年には「鈴木製菓株式会社」を設立し、商品ブランドを本格的に展開していきます。1956年には「でん六豆」を新たに発売し、同時にその人気が広がり始めました。

1962年には会社名を「株式会社でん六」に変更し、ブランドを統一しました。その後の発展の中で、2006年には「でん六豆」の発売50周年を迎え、改めてその人気を確認しました。

2010年には東京支店を移転し、2012年には仙台支店の新社屋も完成しました。2014年には創業90周年を祝うとともに、東北六魂祭の公式スポンサーとしても活動を広げています。

さらに、2016年には10月6日を「でん六の日」と定め、一般社団法人日本記念日協会からも認定を受けました。近年では、2018年にISO22000及びFSSC22000の認証を全工場で取得し、品質管理や安全な製品提供への取り組みを強化しました。

歴代社長

• - 鈴木傳六（1953年 - 1962年、でん六社長：1962年 - 1976年）
• - 鈴木傳四郎（1976年 - 2002年）
• - 鈴木隆一（2002年 - 現在）

主な商品

でん六は多彩なお菓子を取り揃えています。代表的な商品の一つである「でん六豆」は、多くの人に親しまれています。その他には、甘納豆、ミックス菓子の「でん六ミックス」、スナック類の「ポリッピー」や「いかピー」、さらにはミニパックやウルトラミニシリーズ、さらにはバタピーやピーナッツチョコ、節分用の豆など、バラエティ豊かな商品がラインナップされています。

CMと宣伝活動

でん六は、キャッチコピーとして「豆はでん六」を使い、その歌はのこいのこによって歌われ、認知度を高めています。特に節分の時期には新作のCMが毎年放送され、企業キャラクターの「でんちゃん」と「でんこちゃん」が登場します。また、2006年からは女優の倉科カナを起用したCMも展開され、ファンに親しまれています。

2023年以降は、May'nとJUVENILEによる「せつぶんぶん!」が節分のCMソングとして使われ、同時にMay'n自らも出演するなど、注目を集めています。

その他の活動

でん六は、サッカーJリーグのモンテディオ山形のスポンサーも務めており、「モンテディオ 勝ちピー」という商品を通じてチームを応援しています。また、マスコットキャラクターとして黒いクマの「でんちゃん」が存在し、着ぐるみも制作されるなど、親しみやすいキャラクターとして広がっています。


このように、株式会社でん六は菓子メーカーとしての伝統と革新を織り交ぜながら、地域に愛されるブランドを目指しています。

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