となみ散居村ミュージアム

となみ散居村ミュージアムについて

となみ散居村ミュージアムは、富山県砺波市に位置する公立の博物館で、地域の文化や歴史を深く理解することができます。これは、砺波平野全体を博物館として捉える「となみ野田園空間博物館」における重要な施設でもあります。2006年に初めて開館し、2009年には民具館も設立され、現在では4つの独立した館が揃っています。

構成と各館の紹介

情報館

情報館は「マエナガレ」という伝統的な家屋を基に設計され、散居村の風景や伝統的な建物についての情報を発信する拠点です。ここでは、総合受付が設けられており、訪れた人々に散居村の魅力を伝えるためのコーナーや、学びや体験ができるスペースが充実しています。これにより、多くの訪問者が地域の文化に触れることができる環境が整っています。

伝統館

伝統館は、1915年に建てられた木造平屋建の家屋を移築復元したものです。美しい格子状の木組みが特徴的で、伝統的な生活様式や建築技術を学ぶことができます。2層構造の作りは、来客用の式台玄関や「アマ」と名付けられた屋根裏など、細部にこだわりが見られます。

交流館

交流館は、大正後期に建てられた家屋を元にした施設で、さまざまなイベントや講座が開催できます。ここでは、地域住民の交流の場として利用できるスペースが提供されています。柔軟に使える設計が、多様な活動を可能にしています。

民具館

2009年にオープンした民具館は、砺波市立出町小学校の旧校舎を一部移築した施設で、延床面積は730平方メートルあります。この館では、約13,000点にもおよぶ民具が展示されており、地域の農村文化や日常生活の道具を直接見ることができます。特に、重要有形民俗文化財にも指定された砺波の生活用具や生産道具に触れることができます。

収蔵品と文化財

となみ散居村ミュージアムは、明治時代から昭和30年代までの民具を中心に収蔵しており、特に地域の農業や生活に関する貴重な遺産が多数保管されています。これらの収集活動は1967年から始まり、地域住民の協力により成し遂げられました。収集品の多くは、農機具の機械化が進む中で失われるかもしれない伝統的な暮らしへの思いから生まれたものです。

施設情報

• - 開館時間: 9時〜18時（最終入館は17時30分）、各施設の利用は21時まで
• - 休館日: 毎週水曜日、毎月第3木曜日（休日を除く）、年末年始
• - 入館料: 民具館のみ高校生以上100円、他施設は無料（利用は有料）

アクセス

となみ散居村ミュージアムへのアクセスは、JR城端線の砺波駅から徒歩約30分、または車で約5分です。さまざまなバス路線も利用可能で、公共交通機関を利用しての訪問も便利です。

このように、となみ散居村ミュージアムは文化や歴史を学ぶだけでなく、地域の人々と交流する場を提供しています。訪問者は多様な体験を通じて、砺波市の魅力に触れることができる重要な施設です。

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