はるひ野駅

はるひ野駅について

はるひ野駅は、小田急電鉄多摩線の駅であり、神奈川県川崎市麻生区はるひ野5丁目に位置します。この駅は川崎市の最西端に位置し、駅番号はOT 04です。

概要

この駅は、はるひ野地区における新興住宅地の開発に伴って、2004年に設立されました。特筆すべきは、ユニバーサルデザインを考慮した設計と、風力と太陽光のハイブリッド発電設備が導入されている点です。駅の外観は、両ホームを連絡する跨線橋に大きな屋根が覆われていることが特徴であり、2005年には鉄道建築協会賞に入選しました。

駅名の由来

駅名は、開発された分譲地名称「くろかわはるひ野」に由来しています。地元では「黒川」を駅名に含める案もありましたが、利用者が混乱する可能性があるため、「はるひ野」と名付けられました。2006年には住居表示が変更され、町名も黒川からはるひ野に改められました。この地名自体は、2001年に行われた協議で「おひさま」とされたものも含まれていましたが、独自性を重視し「はるひ野」が選ばれました。

開発の歴史

多摩線の建設時には、既に当駅周辺の開発計画が存在していましたが、地権者の合意を得られず難航しました。1978年からは住宅・都市整備公団による新たな開発計画がスタートしましたが、環境保護を求める反対運動が勃発し、計画は遅延しました。最終的に1992年に開発が進められ、2004年に駅が開業する運びとなります。

開業時、小田急は独自に駅を建設する意向を持っており、地元や都市機構からの依頼なしに計画が進められた背景には、当時の都市環境や交通のニーズがあったと考えられます。開業後も、周辺の施設の整備が続き、駅前広場の整備は2008年に完了しました。

駅構造

はるひ野駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、特筆すべき点として2004年の新設駅の中では珍しく10両編成に対応しています。駅は北口と南口の2か所からアクセスでき、南口には駅務室があります。駅の設備には風力発電機と太陽光発電システムが導入されており、環境に配慮した設計となっています。

利用状況

2024年度の乗降人員は約9,763人で、70の小田急線の駅の中で61番目の利用者数を記録しています。急行の運行も予定されており、利用者の増加が見込まれています。

周辺施設

駅周辺は、宅地開発が進んだことにより多くの住宅が立ち並び、はるひ野ショッピングセンターや医療施設も充実しています。教育機関としては、はるひ野小学校と中学校が南口に位置し、周辺には保育園等もあり、住民にとって便利な環境が整っています。さらに、駅近くには飲食店やゴルフ練習場もあり、利便性が高いエリアとなっています。

交通アクセス

バス路線も整備されており、駅近くには2つの主要バス停が設置されています。これにより、地域内外へのアクセスもスムーズです。特に、コミュニティバス「iバス」などが運行しており、地域住民にとっての便利な交通手段となっています。

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