ぷらら

ぷらら：NTTドコモが提供する総合インターネットサービス

NTTドコモが運営する「ぷらら」は、日本を代表するインターネットサービスプロバイダ（ISP）です。2022年7月まではNTTグループの企業であるNTTぷららが運営していましたが、同年にNTTドコモへ吸収合併され、現在に至ります。370万人以上の会員数を擁し、幅広いサービスを提供することで知られています。

独自のサービス提供形態とサービス内容

ぷららは、初期から独自のサービス提供形態を採用していました。インターネット接続サービスを始め、メールサービス、IP電話（ぷららフォン）、そしてブロードバンド映像配信サービスである「ひかりTV」など、様々なサービスを“チケット”として購入するシステムが特徴でした。このシステムは、ユーザーが自身のニーズに合わせて必要なサービスを選択できる柔軟性を提供していました。

現在提供されているサービスは、インターネット接続サービス、メールサービス、ひかりTVなど多岐に渡ります。特にひかりTVは、映画、ドラマ、アニメなどのオンデマンド配信に加え、専門チャンネルやクラウドゲーム、音楽配信サービスなどを提供する総合エンターテインメントサービスとして人気を集めています。ぷらら光、フレッツADSL接続タイプなど、接続方法もユーザーの環境に合わせて選ぶことができます。

さらに、ぷららは、様々な企業との提携による割引制度も展開しており、基本料金の軽減に貢献していました。かつてはIIJとの連携によるダブルルートオプションも提供していましたが、2022年3月をもってサービス提供を終了しています。

NTTぷらら：歴史と発展

NTTぷららは、1995年に日本電信電話、セガ、ソニー、日本ビクター、ヤマハの共同出資によって設立されました。当初はジーアールホームネット株式会社という名称でしたが、後に株式会社ぷららネットワークス、そして株式会社NTTぷららと改称しています。

設立以来、個人向けインターネット接続サービスを中心に事業を展開し、順調に会員数を伸ばしてきました。2000年代には、MSN Internet Accessとの統合、ADSLや光ファイバー接続サービスの開始、IP電話サービス「ぷららフォン」の開始など、サービスの拡充を積極的に進めてきました。

また、P2P通信の規制問題にも取り組み、総務省の見解を踏まえ、ユーザー自身でフィルタリングの設定ができるように対応するなど、社会的な責任を果たす姿勢も示してきました。

2010年代以降は、ひかりTVをはじめとする映像配信サービスや、電子書籍サービス、音楽配信サービスなどを開始し、エンターテインメント分野への進出を加速させました。さらに、法人向けサービスにも注力し、Webサーバー構築、VPN構築、ハウジングサービス、ホスティングサービス、専用線接続サービスなどの提供も行っています。

NTTドコモへの統合と今後の展望

NTTグループの中長期経営戦略の一環として、2022年7月1日、NTTぷららはNTTドコモに吸収合併されました。これにより、ぷららのサービスはNTTドコモのスマートライフカンパニーに統合され、ドコモのサービスと連携することで、更なるサービス向上と利用者の利便性向上を目指していくことになります。

ぷららは、長年にわたって培ってきた技術力とノウハウ、そして数百万人の会員数を活かし、これからもNTTドコモの一員として、日本のインターネット社会を支え続けることでしょう。

その他サービス

ぷららは、インターネット接続や映像配信サービス以外にも、多様なサービスを提供しています。メールサービスでは、Webメール、メール転送、迷惑メールフィルタリング、ウイルスチェックなどの機能が充実しています。また、ホームページ作成、ブログ作成、掲示板などの機能も提供しており、ユーザーが自由にインターネットを活用できる環境を提供しています。さらに、gooポータルサイトとの連携も継続しており、gooの検索、ニュース、天気予報などのサービスも利用できます。

まとめ

NTTドコモが運営する「ぷらら」は、長年の歴史と高い技術力を誇る総合インターネットサービスプロバイダです。多様なサービスと充実した機能、そしてNTTドコモとの連携により、これからも多くのユーザーに支持される存在であり続けるでしょう。

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