ぺんぎんくんWARS

ぺんぎんくんWARS

『ぺんぎんくんWARS』は、1985年にUPLからアーケードゲームとして登場し、アスキーからMSXやファミリーコンピュータにも移植された人気アクションゲームです。海外では『Penguin Wars』として親しまれています。ここでは、基本システムを継承したNintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4用ソフト『ぺんぎんくんギラギラWARS』についてもご紹介します。

ゲーム概要

基本ルール

テーブルを挟んで向かい合い、10個のボールを投げ合います。制限時間内に相手側のボールを少なくするか、全てのボールを相手側に投げ込めば勝利となります。
ボールを投げる際に溜めると、相手を転倒させる強力なボールを投げることが可能です。対戦相手はそれぞれ異なる攻撃パターンを持ち、個性的な戦略が楽しめます。ゲームオリジナルの球技「ドジボール」で行われる、シンプルながらも奥深い対戦が魅力です。

各機種版の特徴

FC版・MSX版: 2セット先取で勝利。1回戦では、残り20秒になるとテーブル上を移動する障害物が出現し、ボールの進路を妨害します。タイムアップ時にボール数が同数の場合は、特殊なボールを用いた延長戦が行われます。
MSX版: プレイヤーは自分のキャラクターに名前を付けることができます。1988年には、続編『ぺんぎんくんWARS 2』がMSX2用として発売されました。
ファミリーコンピュータ版: パックスソフトニカが移植を担当。開発にあたり、アーケード版を徹底的に研究し、サウンドエンジンも独自に構築されました。
iPhone/iPod touch版: 画面下のボタン操作や、本体を傾ける操作でプレイできます。

ぺんぎんくんギラギラWARS

2017年にシティコネクションから発売されたNintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4用ソフトです。本作は、オリジナル版のリメイクであり、新たな要素が多数追加されています。

追加要素

体力ゲージ: キャラクターに体力ゲージが追加され、ボールを当て続けることで相手の体力を0にすると勝利となります。タイムアップ時には、ボールの保有数に応じて追加ダメージが発生します。

ゲームモード

ストーリーモード: 様々なキャラクターと対戦しながら冒険する1人用のモード。勝利時に得られるキャンディで能力を強化できます。
ローカル対戦モード: 最大4人での対戦が可能。キャラクターやルールを自由に設定できます。
インターネット対戦モード: インターネットに接続して2人で対戦。ストーリーモードで強化したキャラクターを使用できます。
* おまけモード: バトルごとに変化するルールの下で、異なるキャラクターを操作するモードです。

開発秘話

リメイクにあたり、基本ルールはそのままに、体力の概念やストーリーモードの強化など、様々な新要素が導入されました。タイトルにある「ギラギラ」は、昭和カルチャーのリバイバルブームと、デコトラのイメージからインスパイアされたものです。追加コンテンツでは、サンソフトの『へべれけ』のキャラクターが登場し、話題を呼びました。

音楽

アーケード版やファミコン版では、石川秀美さんの楽曲「もっと接近しましょ」が使用され、ゲームを盛り上げました。『ぺんぎんくんギラギラWARS』では、この曲のクラブジャズアレンジが使用されています。

評価

『ファミリーコンピュータMagazine』や『ファミコン通信』などのゲーム雑誌でレビューされ、読者からの評価も高く、人気を博しました。

『ぺんぎんくんWARS』は、シンプルながらも奥深いゲーム性と、可愛らしいキャラクターが魅力の対戦アクションゲームです。ぜひ一度プレイしてみてください。

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